長浦京著
映画化に引っ張られて、長浦先生と初対戦。
公開に合わせ、7月25日から読み始めて8月5日に中断、二か月半の休止期間を経て、10月20日にようやく読了。
映画化で原作の注目度急上昇、貸出予約が入ったため延長出来ず、我が読書人生初の併読作品と相成りましてございます。
休止二か月半、間に三作品も挟んでの読書再開。
正直、あれ?コイツ誰だっけ??ってな場面もチラホラ。
そういう意味では、折角の初対戦に水を差す形になってしまい誠に申し訳ありません。
しかし批評への影響は皆無、いつも通り感じたことをありのまま書くだけです。
大正時代を舞台にしたガンアクションもの。
秘密工作で蓄財された莫大な裏金を巡り、ヤクザ・陸海軍・内務省が入り乱れ首都圏でバトルロイヤル。
キャラクターストーリー共に俺好み、全編に亘ってド派手なドンパチが展開されます。
サクッと読了かと思いきや、二週間の貸出期間で読み終わらず延長申請するも、二か月半待たされたのは先述の通り。
そうなんです、アクションものにしては読書速度が遅い遅い。
俺と長浦先生、文章の相性が悪いみたい。
より正確に記述するならば、アクションシーンの脳内映像変換が難しい。
それこそ相性の良い作家さんなら、文章を読んだ瞬間に映像が浮かびます。
読む → 映像
読むというよりは、文章を観る感じ。
翻って今作のアクションシーンは、
読む → 凡その認識 → 整理(各キャラの動作確認) → 朧げな映像
という流れで読書がテンポに乗らず、アクションシーンのスピードを体感出来ませんでした。
それから長浦先生、擬音が独特。
「きこーん」
↑何か解ります?正解は、、、柱時計の鐘の音。
「ひん」、、、大男の悲鳴。
「ビギーっ」、、、ラジエーターを撃ち抜いた音。
文壇の荒木飛呂彦かッッ!!
「ぐりん」「ぷしゅー」「どっぽん」とかまるで絵本みたい。命懸けのドンパチなんだから、もうちょっとは選んで欲しいところ。
先に映画の予告編観ちゃいまして。
まーーた、やっちまった。
映像の固着による想像の阻害。
「小曾根百合」
主人公の殺し屋なんですが、完全に綾瀬はるかさんが焼き付いちゃいました。
ダサい擬音に彩られた朧気なアクションシーンを、人気女優の圧倒的存在感が塗り潰す惨劇。
っつーわけで、メイン以外を楽しんだ次第。
大正期の庶民の暮らしや東京の地理、陸海軍の対立といった添え物の方が遥かに面白い。
ベタベタの海軍善玉論、、、っつーか、陸軍ヘイトが展開されてて少々面喰いましたが。
予想通りあの男が海軍の黒幕として御登場。
おッ!出たつってw ← 今作で一番テンションが上がった瞬間。
巨額の裏金で航空戦力を強化して、どこぞを奇襲でもするつもりなんでしょうか?
何か皆して上げてっけど、俺はね、日本史で一番過大評価されてる人物だと思ってます。
最後に気になったことを二つ。
一つ、巨額の裏金つっても、あんだけ東京を滅茶苦茶にしたら被害額の方が多いのでは?
二つ、どんなに憎い相手でも家族は関係ありません、復讐の対象は本人のみにすべき。
以上ですキャップ。
日本が水野寛蔵の理念をもっと正しく理解していれば、、、
★★★☆☆
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