辻原登著
売れっ子デザイナーの瓜生と専業主婦の妻ちづる、語学学校を経営する中子とツアーコンダクターの妻まり子。この二組の夫婦を軸に絡み合う様々な人間模様。
図書館の書架、タイトルでピーーン!
表紙を見て面白そう。
捲って帯を探す、、、帯は貼ってない。
それならばと巻末の参考文献を確認、、、『オウム事件取材全行動』、『漢奸裁判史』、『東京アンダーグラウンド』?その他ロッキード事件や超常現象、飛田新地関連の書籍?
オイオイオイ、一体何の話だよ??
こーなれば最終手段、端末で検索と、、、どうやらドロドロの恋愛モノらしい、、、いいじゃない、受けて立ちます。
凄まじい情報量。
軸の四人以外も、脇サブキャラに至るまで詳細に練り込まれてます。
それぞれの職業、得意分野、趣味趣向に関する蘊蓄がてんこ盛り。
小説というよりは、辻原先生の蘊蓄辞典みたいな感じ。
いやマジで。
作品の十分の一ぐらい? 他の小説や映画のあらすじ、美術品・嗜好品の解説に費やされてます。
それ故に固有名詞乱発状態。
読書の醍醐味である、読者の自由な想像を悉く奪うというのは如何なものか。
例えば美人キャラを例える場合、有名女優の誰それに似てるみたいな。
小説なんだから、形容詞や比喩で表現して欲しいというのが正直なところ。
肝心のストーリーも、多過ぎるキャラクターを全て追いかけるもんだから、卍の四方向どころか四方八方に取り留めなく拡散して散漫な印象。
主要キャラの起・承ガッツリ、それぞれその四名に連なる脇も起・承ガッツリ。
兎に角話の展開遅過ぎ、中盤も越えてんのに今からサブの生い立ちからやんのかいッ!
全員ガッツリやるつもりか?尺足んねぇぞつって。
起・承、起・承、起・承、起・承、起・承、起・承、、、、、、転ッ!!
転来たッ!!
やっと来たか、、、さてさて〜〜と、後は読んでのお楽しみ♪
いや新しいね、こーゆーのもアリなんだと妙に納得。
ストーリーは起承転結しなければならないなんて、しょうもない偏見ですよね。
膨大な蘊蓄量といい、勉強させていただきました。
蘊蓄辞典
★★★☆☆
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