星野智幸著
公団で一人暮らしの夏川秋代の元にある日、未彩人と名乗る怪しげな若者が訪ねてくる。
曰く、長女の巴と付き合っているので挨拶に来たと。
初めは新手の詐欺か?と警戒心を露に門前払した秋代だったが、甲斐甲斐しく通い詰める姿に心を開きかけてきたものの不安は募るばかり。
娘に確認しようにも、子供たちとはある理由から絶縁状態にあった。
一体全体彼の目的は何のか?
ウチで星野先生といえばそう!「読書酔い」です。
『夜は終わらない』→226
https://mixi.jp/view_diary.pl?org_id=1961182558&owner_id=263792&id=1961662894
四年前は頭がグチャグチャになるほど酩酊させていただきましたが、今回は【心】の方。
いやぁ〜〜千々に乱されましたねぇ〜〜
解る、解るんですよ、言わんとすることは。
でも何か腑に落ちないっつーか、モヤモヤが収まらないっつーか。
『夜は終わらない』より『俺俺』→306 の方が近いかな。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976609446&owner_id=263792
↑〆の感想を引用するに、つまるところ結論は一緒だと思うんですよ。
>人は人、自分は自分。
自分の意見はしっかり持つべきだが、決して他人にそれを押し付けてはいけない。
これを「他人が自分と入れ替わる」という特殊な状況下ではなく、誰もが経験しうる家族の問題として描いたのが今作。
しかし何だろうね?沸々と湧き上がるこの違和感は。
他人の意見を一切受け入れない母「秋代」
生真面目過ぎる長男「優志」と妻「梨花」
ソシャゲ依存症の次男「春好」と妻「月美」
海外暮らしから帰国して自由奔放なシングルマザーの長女「巴」
この家族間で起こる様々な問題を通し、上記の結論及び現在日本での生き辛さ・閉塞感・ストレス社会に警鐘を鳴らすと共に、寛容さ・おおらかさ・良い意味でのぞんざいさを見直そうという流れに持っていかれる感じ。
解る、解るんですよ、言わんとすることは。
でも何か腑に落ちないっつーか、モヤモヤが収まらないっつーか。
この中で言うと俺は「優志」タイプなんで、作中の彼同様、きちんとやることやらないで、まあ何とかなるでしょみたいな奴大っ嫌いなんですよね。
やるべきことをちゃんとやる、人に迷惑をかけないことを他人にも求めることを寛容さの欠如と言われると、、、
要はバランスなんですよね、厳し過ぎても息苦しい世の中になっちゃうし、緩過ぎたらそれこそ無法地帯になってしまう。
そして今の日本社会は明らかに厳しめに傾いていて、人々から心の余裕がなくなってきていると。
俺も街に出ると、ああギスギスしてんなぁと感じること多いですもん。
でもそれと同じくらいもっとちゃんとしろよ!と思うこともありますけど。
解る、解るんですよ、言わんとすることは。
しかしどうしても腑に落ちない、素直に納得出来ないんですよ。
何がこんなに引っ掛かってるんだろう。
、、、多分の外からの視点で指摘されてるってのが先ず一つ目。
海外の文化に触れてるキャラが多数登場、日本の習慣との比較から話が展開することも多く、別に全く嫌味な言い方じゃないのに何故か癪に障ります。
そりゃニューヨークのプエルトリカンコミュニティで暮らしてたら、日本での生活はさぞや息苦しいでしょうよ。
でも、それでも、日本にも良い所が少しはあんでしょうよ、それを語ってくれよッ!って感じでしょうか。
決して日本を批判するなと言ってるわけじゃない、確かに現状問題山積ですから。
巻末の参考文献一覧にざっと目を通しただけでも、いかに今の日本が病んでるか痛感させられます。
しかし社会を変革しようとするとき、そこにはやっぱ愛が欲しいんだよね。
反日とか親日とかそんなんじゃなくて、愛です。
う〜〜ん、伝わんねぇかな〜〜まあ俺の主観だからね。
二つ目は登場人物に変なニックネーム付け過ぎ。
優志がヤッシー、春好がハリー、月美がツッキミーって何じゃこりゃ?
いい歳こいてキモイわッ!!
って、いきなり感想が誹謗中傷の罵詈雑言レベルに落ちてスイマセン。
でもね一度引っ掛かるともう駄目、出てくる度にイライラする。
まさに、これこそが寛容さの欠如であり価値観の押し付けじゃんねw
まだです、まだあるんですよ。
っつーか、気に入らねぇってことをこんだけ書きなぐれるんだから、やっぱ好きの反対は嫌いじゃなくて無関心というのが良く解るというもの。
で、三つ目は秋代と優志が叩かれ過ぎってこと。
春好が糾弾されるのは理解出来ます、ソシャゲにのめり込んで引き籠り、挙句借金までこさえる始末ですから。
それに比べ秋代と優志は確かに問題はあったとしても、、、言うほどか??
姑の秋代に対する月美や、夫の優志に対する梨花の態度の方が遥かにキツく感じたんですけど。
貴方の方が間違ってるんでしょ、解ってるよね?とネチネチ詰る様はかなり応えました。
ホント、未彩人がいないとどうなってたことか。
でも悲しい哉、現実にはこんないい加減さの良い所だけを凝縮した様な奇特な若者はいません。
いやいるのか?いやいてほしい、でもあんま関わりたくないけど。
まあどんな若者で、どうやって問題を解決するのかは是非今作を手に取って御自分の目で確かめていただきたい。
さっきも書きましたけど、最近つくづく感じるのは、街を歩てても素敵な笑顔の人があんまりいないってこと。
皆どんより疲れているか、眉間に皺を寄せてイライラしているか。
このままじゃマジでヤバイですよ、我等が日本。
はぁぁ〜〜どうしたもんかねぇ〜〜
っつーか、ウチの親父の方がよっぽど酷ぇっつーのw
★★★☆☆
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