湊かなえ著
約十年前に『告白』でトラウマを植え付けられ、
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三年半前に『物語のおわり』でその優しい物語に触れ、もうエグさはいらないとかのトラウマを軽減してからの、、、
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満を持しての湊作品三作目。
十歳の少女「章子」に未来の自分から手紙が届くというあらすじから、当然『物語のおわり』路線を想像していたら、、、『告白』もビックリのドロドロエグエグ路線じゃんッ!!
事件起き過ぎ、いじめ・放火・自殺・DV・売春・幼児虐待、、、
過激な要素を無理矢理ねじ込んでる感が半端ない。
そして極めつけの○○○○まで、、、
もうね、お腹一杯、まるで不幸のデパート、はたまた波瀾万丈のバーゲンセール。
えげつなさでは『告白』も負けてませんでしたが、それでもその面白さからページを捲る指は止まりませんでした。
翻って今作、止まる止まる。やっぱ面白さと読書スピードは綺麗に比例してます。
兎に角、胸糞悪い。
いじめの描写一つとっても、生理を標的にした性的なヤツとか陰湿にもほどがあんだろッ!
じっと堪え忍ぶ主人公に付き合わされるのは、ある種の読書拷問です。
本来「章子」を護るべき周囲の大人たちの無能振りにも終始イライラ。
心に病を持った母親や先立った父親も、壮絶な過去の経緯含め色々理由はあるにしろ、もうちょっと「章子」のこと考えてやれよと。
登場人物の心情が手に取るように理解出来た前回の『だから荒野』とまさに正反対。
どうしてそういう選択肢になんの?他にもっと良い方法があんでしょの連続。
肝の手紙の差出人の正体もまあそんなとこでしょって感じ。
うん、確かにいい話なんだけど、でもそこじゃねぇだろって感じは拭えない。
勿論父親に先立たれた「章子」を元気付けるのはいいんだけど、先ずは生活の安定、収入源の確保や母親の介護の目処をきちんと立てる方が遥かに重要だと思うが。
綺麗事っつーか精神論っつーか、生きていく、生活するってのはまさしく現実の連続なんで。
例えるなら、健診でガンが見つかった人に千羽鶴を送りましょう!みたいな。イヤイヤ病院連れてけよッ!って感じ。
「未来の自分から手紙が届く」
無理矢理ドロドロエグエグ路線にしなくても、ほっこりファンタジー路線で押せると思うけどなぁ〜〜
湊先生、また数年後にお目にかかりましょう、、、
★★☆☆☆
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