柴田哲孝著
タイトル通り、日米開戦にまつまる謎がテーマ。
第二次世界大戦参戦絶対反対の世論を逆転するために、日本を挑発し最初の一撃を撃たせたとするルーズベルトの陰謀論。
まあね、ココまではよくある話。
しかしッこっから先が今作の真骨頂、いやぁ〜〜柴田先生飛ばしてます。
実は、異聞シリーズ二作目でして。
→46
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1801146630&owner_id=263792
既に免疫構築済み。
もう八年前かぁ〜〜まだ読書擦れする前なんで評価激甘、何と四ツ星!ですよ。
今作も八年前に読んでいたら余裕の四ツ星だったでしょう、充分面白いです。
ですが先述の通りかなりブッ飛んでますんで。
ここまで来ると歴史小説と言うよりは最早都市伝説の域。
免疫無い人が初見で読んだら、相当好き/嫌いが分かれると思います。
ちょっくらネタバレ。
▼△▼ネタバレ注意△▼△
ぶっちゃけ茶番なんですよ、八百長。
何でそんな展開になるか?っつーと、山本五十六とルーズベルトが○○ー○○○○の同志だったっつー設定。
▼△▼ネタバレ注意△▼△
↑序盤でガッツリ描写されてるんで、わざわざ伏せ字にすることもないんですが一応念の為。
史実の中へ巧妙に練り込まれる都市伝説テイスト。
前書きで柴田先生もフィクションであることを強調されてますが、それでも尚、「こんなの都市伝説じゃん」と気軽に流せない不気味さが漂ってます。
読中奇妙な既視感を覚え、まさかと思い巻末参考文献を確認するに、、、あったッ!!
→60
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1829677003&owner_id=263792
薩長が創った大日本帝国を賊軍長岡藩出身の山本五十六がブッ壊すッ!!
まさかまさかの「山本五十六の大罪」が参考文献とは。
何つっても過去読了三百冊中、最大の衝撃作ですから。
八年の時を経て、再びこの衝撃に巡り会うとは、、、
いやぁ〜〜読書って、本当にいいものですね。
っつーわけで、今作のブッ飛び具合も大いに納得する次第。
この二作の免疫がなかったら、とてもじゃないけどあの展開にはついて行けませんでした。
で、ISOROKUこと山本五十六なんですが。
ホントのところどうなんでしょう?
今作のみならず、実在の人物の方も大いに評価が分かれるところ。
俺的にも何とも位置付けが悩ましい。
実在の五十六に関しては、軍政一流、戦略二流、戦術三流って感じですかね。
連合艦隊司令長官として現場を仕切るより、海軍大臣などのポストで政治に携わった方がよっぽど国益に適ったのでは。
ミッドウェイの大敗はまだ弁解の余地が多少ありますが、ガダルカナル以降は全くお話になりません。
山本初め、日本海軍中枢部の無能振りは目を覆うばかりです。
でも結構根強い人気ありますよねぇ〜〜
ファンの方々には申し訳ないですが、前田利益・坂本龍馬・山本五十六は俺の中で日本史三大人気先行人物に定義されてます。
そして今作 ISOROKU ですよ。
上記の印象に+ブッ飛び要素が添加されてますから、それはもうカオスです。
史実通り根っからのギャンブラーっつーか、とんでもないペテン師野郎です。
大日本帝国の命運と軍民合わせ三百万の命、それに連なる数千万の人々の人生をチップにした男ですよ。
国家国民を欺き全ベットした挙げ句、オイオイオイ勝手に負けてんじゃねぇーよッ!!と。
これ程のギャンブルの当事者ながら全く気負いがないのも恐ろしい。
山本一人、たった一人の決断に大日本帝国の全てが委ねられてんだぜ?
本来ならば懊悩の極致、苦しみ抜いての決断だろうに、ちょっとベガスで一勝負みたいなノリ。
これには心底でゾッとさせられました。
と、ブッ飛び要素ばかり書き殴ってますが、歴史小説としての醍醐味も勿論それなりに。
昭和史の闇の中を日本がジワジワと袋小路に追い詰められていく様は、猛烈な焦燥感を煽り立てます。
特に「パナイ号事件」の件は読ませましたね。
初耳でしたよ、お恥ずかしい。
太平洋を挟んだ大国同士、結局いつかはアメリカと戦う運命だったんでしょうか。
当時日本がアジアを侵略したことは紛れもない事実ですが、だからといってアメリカが正義の国だとはとても思えません。
「歴史は常に勝者によって綴られる」
タイガー�気脇肇蹴�戦に間に合ってませんし、利根・筑摩は戦艦ではなく巡洋艦です(哀)
★★★☆☆
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