『生存者ゼロ』 安生正著
決め打ち。
いつものように書架を数時間彷徨って、タイトルと帯の情報から直感だけを頼りにした【め○ら打ち】じゃないぜ。
端末で調べて、在庫がある図書館にわざわざ借りに行ったかんね。
五十九万部よ五十九万部、大ベストセラー。当コーナー「今月の二冊」は、基本ベストセラーイカないんですけど。
書店に平積みされてる頃から気になって気になって、ようやく今回。
>北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラー。2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
むひょ〜〜面白そう!
帯見てよ。この煽りッ!高まる〜↑↑↑
こうして上げに上げたハードルの下をくぐることになろうとは、、、
、、、、、、。
アマゾンのレビューも割れてるねぇ〜
他でも散見されるが『ジェノサイド』を彷彿させる。
→108
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1903455334&owner_id=263792
しかしながら小説としての完成度は圧倒的にあちらの方が上。
ストーリーは引き込まれるし、臨場感も充分。
し・か・し、キャラクターが最悪。
巻末の選考評で(このミステリーがすごい!選考評ね)、最近はキャラ重視でストーリー構築がなってないみたいな批評があったけど、どっこいキャラも重要ですぞと。
全然魅力無ぇんだもん。っつーか、イライラしっぱなし。
安生先生の狙いなのか何なのか?ここまで読者の神経を逆撫でする必要があるんでしょうか。
サイコパスの大量殺人鬼とか、拷問で腐ったメロン食わせる復讐代行業の男とか、日本一の裏切り者「小早川秀秋」とか、、、etc
それこそ、外道悪党人間の屑みたいなキャラクターは今迄いくらでも見てきた。
彼らは猛烈な嫌悪感を募らせるキャラではあっても、同時に物語を牽引する何かしらの魅力や同情や憐憫を引き寄せる薄幸さみたいなものも持ち合わせていた。
が、今作のキャラクター陣にはそれが無いッ!
主人公は二人。
自衛官の廻田三佐と細菌学者の富樫博士。
廻田三佐まだしも富樫博士が、、、
何じゃコイツはッ!?!?
天才的な細菌学者だが、アフリカで妻子に死なれ、生きる気力を失い薬物に手を出してるという設定。
皮肉屋でジャンキー。問題を解決に導く能力を有しながら、登場シーンでは悪態に次ぐ悪態。
それに対峙する政府関係者がまた揃いも揃って無能ばっか。
結果、ジャンキーと愚か者の罵り合いをひたすら読まされるっつーね。
っつーか、政治家と官僚はとにかく叩けみたいな風潮ってどうなの?
なんかもうステレオタイプ過ぎて萎え萎え。
作中の無能内閣は、明らかに東日本大震災時の菅内閣がモデル。
俺も日本の安全保障・危機管理に関しては一家言ある方だと思いますけど、それにしてもクドいッ!!
ずーーーーーっと、ホラ馬鹿でしょ阿呆でしょ無能でしょってやってんだもん。
政治家に対する非難を目にするたびいっつも思うわけです、じゃあそいつら選んだのは誰よと。
政権担当能力に大いに疑問が残る政党を、マスコミに煽られるままに政権に押し上げたのは何処の誰ですかと。
、、、、、、。
イカンイカン軌道修正、本の感想ね。
あとは、所々引用される歴史や神話、軍事知識のゴリ押しがサブい。知識自慢が取って付けたかの如く。
恋の予感を漂わせる男女の会話に至ってはサブさを越えてバリ寒。
読んでてここまで小っ恥ずかしくなる文章は久し振り。
すぐ死ぬキャラの紹介とか漁船の衝突事故とか余計なエピソードも多過ぎ。
、、、ヤベぇ。
いくらなんでもちょっと失礼過ぎんな。勝手にハードル上げてタダで読んどいて偉そうに、、、
デビュー作ですもんね、言い過ぎました。
話はねホント面白い。未知の敵に北海道が次々と蹂躙されていく様はまさに圧巻。
それだけにキャラが(←まだ言うかw)
巻頭に北海道の地図が欲しかったかも。道東の地理をビジュアルで確認出来ればもっと物語に入り込めたと思います。
ハードルの上げ過ぎ注意
★★☆☆☆
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