mixiユーザー(id:5540901)

2020年02月19日20:41

369 view

読書日記Nо.1247(自分が高齢になるということ)

■和田秀樹「自分が高齢になるということ」2018年6月新講社刊

若い頃は、自分が高齢になることは、想像できなかった。

講演会や美術展やコンサートや通勤電車に乗っても、自分が若いことを
実感したし、世の中は、自分よりも年上の人で構成されているんだと思った。

それが、気がつけば、どんな場所に行っても、居る人は自分よりも若い人
ばかりになった。

そんな感慨を、以前、山本夏彦さんのエッセイで読んだ記憶があるが、
気が付けば、今の自分ではないかと、ふと気づく。

mixiのマイミクさんは、現在の登録が209名だが、半数は休眠されていて
アクティブなマイミクさんは、約100人くらい。

うち、70代の方が数人、60代の方が十数人。あと80名くらいは50代以下
の方で、マイミクさんの構成も、実感に近くなっている。

マイミクさんの構成でも、自分が高齢者になったんだなぁと実感。
昨年、65歳になって、いわゆる高齢者の一員になったのだから、今さら
ジタバタしても、始まりませんですよね。

で、本書。

著者の和田秀樹さんは、1960年生まれで、精神科医として活躍する傍ら
一般向けの生き方に関する著書も多く、昔は、受験アドバイザーとして
その分野の著書も多い方。

私は、生き方に関する本を何冊か読んだことがある。
本書の肩書は、「老年精神科医」で、精神科医になってから、高齢者専門の
精神医療施設での経験が長いらしい。

遅ればせながら、本書の惹句を紹介。

“高齢になることへの不安はだれにでもあります。
その不安は健康に対するものが一番大きいでしょう。
歳を取ると、脳も体の他の部分と同じように老化していきます。
人は85歳という年齢をすぎれば、半分程度の人に認知症の症状が現れてきます。
人は高齢になればボケは避けられないといえるのです。”

“しかし、認知症の進行には個人差があるし、認知症になっても周りから愛され、
長生きもできます。たとえボケたとしても、人生を最後まで幸せに生きることは
できるのです。”

“本書では、「高齢になると人はボケる」という前提に立ち、たとえボケた
としても最後まで幸せに生きられることを、高齢者専門の精神科医として
長年実践してきた著者が説いていきます。”

著者は、こんなことを言ってます。

◎ボケを恐れることはない。ボケにも幸せな側面もある。
◎歳をとっても人には残っている能力(残存能力)がある。その価値に気づくことが大事。
◎もし体や脳が衰えたとしても、人に頼るとは悪いことではない。
◎認知症になるより、うつになるほうが本人にとってつらいもの。
◎ボケようがボケまいが、人生は自分が楽しかったり幸せだと感じることが大切。

なんだか、少し、元気がでてきたような気がします(^^♪
29 19

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829