窪島誠一郎による野見山暁治追悼文

6/22に102歳で亡くなった画家 野見山暁治と、長野県上田市の美術館「無言館」の館主 窪島誠一郎は、戦没画学生とその作品を通して深い縁があった。

私は2013年に同美術館を訪れ、その後、戦没画学生達が遺したものについて繰り返し書いてきた。(*)

7/3(月)の静岡新聞に、窪島による野見山の追悼文が掲載されたので、下にそれを掲示する。


(*)
浜松出身の中村萬平が遺した『霜子』というタイトルの油彩画が「無言館」に展示されている。
霜子は東京美術学校時代に彼のモデルとなった女性で、萬平は卒業後、1941年に彼女と結婚した。
1942年、萬平が中国に出征してすぐ霜子は浜松で萬平の子を産み、その翌月亡くなった。
そして萬平は、1943年、北支モンゴルの野戦病院で亡くなった。