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2019年11月26日19:00

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「いだてん」の評価、視聴率

 来年の大河ドラマは明智光秀を描く「麒麟がくる」だけれど、開始前から思わぬケチがついてしまった。今年の大河ドラマ「いだてん」は、過去の低視聴率記録を塗り替える低空飛行を続けているし、長年続いてきたこの枠の存続も危ぶまれる事態になりかねない。

 とはいえ、「いだてん」をここ最近、見続けているのだけれど、とても面白い。主人公も、知名度は低いし、戦争シーンなどもないし、絵が地味なのも仕方がない。また、独特のテンポも苦手に感じる人もいるかもしれない。
 ただ、戦後史を多少なりとも知っている側からすると、オリンピックに至る展開はよく調べてあるし、登場人物たちも、多少の誇張や演出などはあるにせよ、特徴をよくつかんでいる。これは、終わってから評価されるタイプのドラマになりそうだ。

 戦争描写のない大河ドラマというと、「八代将軍吉宗」(1995年)がある。この大河ドラマというのは、放映当時の世相を反映していて、「吉宗」はちょうど日本でも政治改革が話題になっていた。前半は、吉宗の家督、将軍後継争いを、後半は、吉宗の政治改革(享保の改革)をそれぞれ描く構成だった。平均視聴率は26%で、時代も違うとはいえかなり高い数字なのは、世相とのリンクが視聴者の支持を得たからだといえるだろう。

 逆に、前年の「花の乱」(1994年)は、室町時代後期の応仁・文明の乱前後の時代を、日野富子に焦点を当てて描いた作品で、これは視聴率的に振るわず、平均でも14%だった。開始が4月からだったことや、室町時代後期に対する一般の関心がほとんどなかったことが、視聴者離れにつながったともいえる。
 キャストも大物を揃え、物語の流れも大河ドラマとして決して遜色ない出来だった。逆にこれはいま放映したら、当時よりは高い視聴率がとれるに違いない。室町時代後期に対する関心は、いまのほうがはるかに高いからだ。

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