■池谷裕二・中村うさぎ「脳はみんな病んでいる」2019年1月新潮社刊
読書日記のインターバルが中5日と、少し空きましたが、ここ2週間ほど
本や新聞を読むのに、目がかすむようになってきまして、先日、友人の
老眼鏡を借りたら、よく見えたので、私も人並みに老眼が進行しているのかな
と思っています。
それで、ちょっと読書のペースが落ちています。
活字が大好きな私にとって、新聞や本を何不自由なく読めないのは、
ストレスですが、何、今まで目だけはよかっただけで、それを感謝しなくては
ならないですね。
仕事でＰＣを使うのはそれほど不自由はしていませんが、書類となると、やはり
本や新聞と一緒なので、眼科医にそろそろ行かなくてはと思います。
気休めに、目のサプリを買って飲み始め、気持ち的にはこれでなんとかならない
かなと悪あがきをしたりしています。
さてさて、本書でした。
池谷先生とうさぎさんの対談は、以前、「脳はこんなに悩ましい」を読んだことがあり、
本書は、その第2弾です。
前書が大変刺激に満ちて面白く、本書も期待して読みましたが、期待以上でした。
惹句を紹介します。
“普通�瓩辰堂燭澄�
�狎犠鎰瓩辰堂燭世蹐Α宗宗�”
“依存症、発達障害、認知症……この世に「完璧な脳」などあり得ない！
2児のパパになった脳研究者と、難病で死にかけた作家が再会。知れば知るほど
あぶない、脳の魅力を語り尽くす。”
“「正常と異常」「健康と病気」の境界を問い直す、哲学する脳科学！”
“◎ 神経系の難病で心肺停止に陥った、中村うさぎ
◎ 池谷裕二が、自分自身について疑っていること
◎ なぜ認知症の老人は、夫や妻の顔を忘れるのか？
◎ 最新科学で�牋篥蘇足瓩郎�絶できるのか？
◎ 世界を驚かせた、中国のフライング遺伝子医療
◎ 10月生まれが、一番長生きする理由
◎ 天才の37パーセントは、発達障害!?
◎ 女性に多い、「隠れ自閉スペクトラム症」
◎ 人間は、自分で脳を選ぶことはできない――”
いつものように、目次と小見出しの抜粋も紹介します。
■ 第一章 誤解する脳
・階段が怖くてたまらない私
・認知症の老人が見ているもの
・統合失調症と夢物語.
■第二章 脳vs.人工知能
・遺伝病とヒトゲノム計画2.0
・「わかる」ってそもそも何だ？
・人工知能に実存の不安はわからない
■第三章 脳はかくも因果なもの
・カジノとギャンブル依存症
・人生は退屈との戦い
・�牋鐫Ν瓩�美人の条件
■第四章 「あばたもえくぼ」な脳
・整形と非言語コミュニケーション
・第六感は存在するのか
・東大生の３割は自閉スペクトラム症!?
■第五章 脳はとっても効率が悪い
・大事な決断に時間をかけてはいけない
・ナルシシズムと恋愛脳
・数学はセンスが10割
■第六章 脳はみんな病んでいる
・精神科医ドクターＸによるカウンセリング
・「挨拶をする意味がわからない」病
・自閉スペクトラム症を判断する50問のテストetc.
池谷先生は、自分は、自閉スペクトラム症ではないかと、ずっと疑っていて、
第六章では、精神科医ドクターXにも入ってもらって、鼎談でカウンセリングの
内容を公開しています。
診断結果は、池谷先生、うさぎさん二人とも、高機能自閉スペクトラム症である
とのことで、お二人とも、うすうすそうではないかと思っていたようでしたが、
はっきりそう診断されて、ほっとしたと述懐されていました。
でも、それも個性だとも、達観されています。
人間とは何か、自分とは何かについて、お二人の丁々発止の対談の顛末に
ちょっと驚きましたが、なんだか気分的には、スッキリして、対談を読み終えて
高揚している自分に気づきました(^^♪
ログインしてコメントを確認・投稿する