マイミク物の怪氏による、限定技法解説を受けて(っていうか勝手に読んで)試しに詩作したものです。(物の怪氏の日記のURL公開については許可を頂いています。)
物の怪氏解説文のURL
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=41695506&id=1928490139&
『朝もやの女』 游月 昭
朝もやにやわらかく包まれた川のほとり
淡い衣をまとった女が水面を眺めていた
その姿はまるで蝶が羽を休め佇んでいるかのようである
しだいに光がこくなっていくと
女は流れのきらめきの上に羽ばたき
もやの中を自由に舞いはじめた
草木はあこがれの眼差しを向けていた
そよぐ風はかすかな熱をおび
邪魔にならないよう女を追いかけた
ふと私は空を見上げた
陽はもはや山際をはなれていた
川にかかったもやは知らぬ間に薄まっており
女の姿もなかった
私はそろそろ帰ることにした
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いかがでしょう。
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