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2020年12月02日22:49

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ありがとう!横浜文化体育館(85)

プロレスリング・ノア06年は大きなターニングポイントとなった年だったと言えます。1月11日、後楽園ホールでこの日60歳の誕生日を迎えた永源遙が3月に引退することを発表。1月22日、日本武道館では秋山準が田上明をリストクラッチ式エクスプロイダーで破りGHCヘビー級王座に返り咲き。田上は2か月半の短命王者に終わりました。

3月5日の日本武道館で秋山は強敵鈴木みのるを壮絶な張り手合戦からリストクラッチ式エクスプロイダーで降し初防衛に成功。3月26日、故郷である石川県中能登町(旧鹿西町)スポーツセンター大会で永源は引退。東京プロレスでデビューし→日本プロレス→新日本プロレス→ジャパンプロレス→全日本プロレス→ノアと団体を渡り歩き、キャリア40年になる手前で引退となりました。

4月23日の日本武道館では王者秋山への挑戦者決定トーナメント、GHC(頑張れ 春の 中年)トーナメントを制した井上雅央が日本武道館のメインで秋山の持つGHCヘビー級王座に挑戦しましたが敗退。秋山の狙いは普段スポットが当たらない中堅レスラーにチャンスを与える意味合いがあったからですが、日本武道館のメインイベントにしてはカードがあまりに弱く、14,200人発表と満員マークはつけましたが実際には空席が目立ちました。

6月4日、札幌・メディアパーク・スピカで小橋建太&本田多聞組が森嶋猛&モハメドヨネ組を破りGHCタッグ王座を奪回していますが、同月末に三沢光晴社長が記者会見を開き、小橋が腎臓癌に冒されており、腎臓の摘出手術を行うことになり、シリーズを当面の間全休すると発表。小橋は「疲れやすくなった」「風邪を引いたら治りが悪くなった」と自覚症状はあったようですが、年1回義務付けられている健康診断で癌が発見されました。

7月16日、日本武道館で、04年に脳梗塞を患って長期欠場していたフリー(高山堂)の高山善廣が復帰戦を行いました。当初高山は対立関係にあった小橋とタッグを結成し三沢&秋山組と対戦の予定でしたが、小橋の長期欠場により佐々木健介が代打出場、高山のパートナーを務めました。試合は三沢がエメラルド・フロウジョンで高山を破っています。

9月9日、日本武道館で丸藤正道が秋山のGHCヘビー級王座に挑戦、完璧首固めで勝ち、ベルト移動。丸藤はこれでヘビー級、タッグ、ジュニア・ヘビー級、ジュニア・ヘビー級タッグのGHCグランドスラムを達成。10月29日、日本武道館ではジュニアのKENTAと初防衛戦を行い、新兵器ポールシフトで勝利し初防衛に成功。時代が大きく動くかに見えました。観客も15,500人超満員発表と、ピーク時より1,000人程少ない発表ですが、悪くはなかったです。

ノア06年横浜文化体育館大会は12月2日、「Winter Navigation06」最終戦(テレビ収録、観衆3,800人満員発表)で開催されました。私は会場観戦していますが満員発表にはなっていますが3,800人と4,000人を切り、空席が目立っていたのは事実で、実質的にはノア横浜文体満員神話はこの年でストップ。

ピープルズチャンピオン、小橋の欠場と翌週の12月10日に日本武道館大会を控えていたのが理由と思われます。

メインイベントは小橋の長期欠場で空位となっていたGHCタッグ王座決定トーナメント決勝戦、元王者チーム、森嶋&ヨネ組と高山&佐野巧真組の対戦。29分7秒、森嶋がバックドロップからの片エビ固めで佐野を破り優勝。森嶋&ヨネ組が王座返り咲きとなりました。

セミファイナルはKENTAとROHのブライアン・ダニエルソン(アメリカン・ドラゴン、ダニエル・ブライアン)のシングルマッチでKENTAがgoto Sleepからの片エビ固めで強敵ブライアンを撃破。

GHCヘビー級王者丸藤はムシキング・ジョーカー(リッキー・マルビン)と組んで三沢&ムシキング・テリー(鈴木鼓太郎)組と対戦。12月10日、日本武道館で丸藤と三沢はGHCヘビー級王座を賭けて対戦が決定しており、前哨戦となりましたが、15分9秒、MテリーがMジョーカーをミストクラッシュ(変型ハーフネルソン式スープレックスホールド)で破っています。

スターネスvsZERO1軍、秋山&金丸義信&橋誠組と大谷晋二郎&村上和成(ビッグマウス・ラウド)&高岩竜一組の6人タッグマッチは16分34秒、高岩がラリアットからの片エビ固めで橋を降しZERO1軍に凱歌が上がりました。

小川良成&谷口周平組とROH、ダグ・ウィリアムス&エディ・エドワーズ組は11分58秒、エドワーズが後方回転エビ固めで谷口を破りました。力皇猛&杉浦貴&青木篤志組vsバイソン・スミス&ウェイド・チムズ&SUWA組は11分3秒、SUWAが青木をFFF(ダブルアーム式旋回式顔面砕き)からの体固めでフォール。前年デビューした5人の生え抜き新人の中では自衛隊でレスリングをやっていた谷口(ヘビー級)と青木(ジュニア・ヘビー級)が強さでは群を抜いており、外国人選手と対戦する機会も増えていました。

田上明&本田多聞&平柳努組vs齋藤彰俊&井上雅央&川畑輝鎮組の「ダークエージェント」の6人タッグマッチは12分35秒、川畑が平柳にダイビング・セントーンからの片エビ固めでフォール勝ち。

第1試合の泉田純至&菊地毅組と志賀賢太郎&潮崎豪組は11分2秒、志賀が首固めで先輩菊地にフォール勝ちを収めています。

この横浜文体大会から8日後の12月10日、日本武道館では丸藤vs三沢のGHCヘビー級選手権試合が行われましたが、25分32秒、雪崩式エメラルド・フロウジョンからの片エビ固めで44歳の三沢が勝ってベルト移動、第11代王者となり、第3次三沢政権がスタート。時計の針が元へ戻りました。

また、腎臓癌を患い、摘出手術に成功した小橋が半年ぶりに来場してファンに挨拶、ピープルズ・チャンプ小橋の登場に日本武道館を埋めた大観衆は熱狂しました。

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