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2018年02月17日06:48

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読書日記Nо.1067(グループサウンズとは何だったのか)

■稲増龍夫「グループサウンズ文化論」2017年12月中央公論新社刊

副題は、“なぜビートルズになれなかったのか”。

最近、夜、ユーチューブで、色んな音楽を聴いているが、中学生だった
半世紀前の流行歌が聴けるのは、とてもありがたい。

深夜放送でかかった洋楽なども聴くが、懐かしいのはグループサウンズ。
グループサウンズと言っても、40代以下のマイミクさんは「?」かも。

グループサウンズは、1965ー1969年の5年間で、一挙に火が付き、一挙に
廃れた、日本のポップサウンズのこと。

代表的なグループは、タイガースやテンプターズ、スパイダーズに
ブルーコメッツあたりかな。

私の中学生時代は、1966年ー1969年なので、ちょうどグループサウンズ
全盛期に、多感な中学生で、片思いの女子は、タイガースのジュリーに
ゾッコンだった。

私も、高校生のとき、ブラスバンド部の一年年上の、素敵なお姉さんに
「ジュリーに似てる」と言われて、そのリップサービスの言葉を、今でも
覚えているのは、中学生のときの思い出が強かったからか。

さてさて、本書でした。

惹句を紹介します。

“タイガース、テンプターズ、スパイダース、ワイルドワンズ、ブルー・コメッツ…。
1960年代後半に大ブームを起こしたグループサウンズは“時代の徒花”だったのか?
なぜ、彼らはビートルズになれなかったのか? ”

“『アイドル工学』の著者が、関係者との対話を通してGSの歴史的再評価に挑んだ
意欲作。岸部一徳、近田春夫、宇崎竜童、すぎやまこういち、コシノジュンコほか、
グループサウンズに関わった音楽家たち、影響を受けた世代との対談も収録。”

章立てと小見出しの抜粋も紹介。

序章 グループサウンズはなぜビートルズになれなかったのか?
第一章 ステージの上から
 ・岸部一徳ータイガースが見た「時代の景色」
 ・宇崎竜童ー全てはGSから始まった
第二章 GSが変えたもの、遺したもの
 ・すぎやまこういちータイガースの楽曲が画期的だった理由
 ・コシノ・ジュンコージュリーと薔薇の刺繍
 ・湯川れい子ー女の子の歓声は新しいエネルギーだった
第三章 異議申し立ての時代に
 ・四方田犬彦ーカウンターカルチャーとしてのGS
 ・きたやまおさむーGSに主体性はあったのか?
第四章 未来へ―世代を超えるGS
 ・宮沢章夫ーGSの精神とサブカルチャー
 ・小西康陽−「渋谷系」とGSの間に
終章 あらためて「グループサウンズの時代」を総括する

読んでいて、胸が熱くなった。

昔の音楽を聴くと、当時の風の匂いなどが、おもいがけずふと蘇る。

そのノスタルジアに溺れたのかもしれない
まあでも、それこそ、道楽読書の真髄でもある(^^♪



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