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2015年09月30日20:43

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読書日記No.857(「だからなんなんだ」がクセになる)

■宮沢章夫「長くなるのでまたにする。」2015年3月幻冬舎刊

親愛なるマイミクの皆様、いつも道楽読書日記におつきあいいただき、
誠にありがとうございます。

風の吹くまま、気の向くままの道楽読書日記なので、ファンが多い作家
さんの本や、話題の事柄について本などは、コメントもたくさんいただけ
ますが、そうでない本なども、読んだりするのです。

基準が、私が面白いと思った本なので、マイミクの皆さんが「ふーん」と
跨いで通られる本も取り上げますが、平にご容赦を。

今回は、そんな本。
たぶん、マイミクの皆さんは興味ないだろうなと思いながら、読んじゃった
ので、読書日記に書いています。

個人的な嗜好なので、とても皆様にオススメいたしません。(汗)

と、なんだか、逃げ口上満載の、怪しい出だしですみません。

著者の宮沢章夫さんは、ご存知ない方が多いのではと拝察いたします。
かくゆう私めも、ほとんど知りませんでしたが、この読書日記を始めた頃
出会ってしまったのです。

それは、「『資本論』も読む」という怪しいエッセイ。
こんな惹句に惹かれました。

“「せめて『資本論』を読んでから死にたい!」。憧れの気持ちは強くとも、
歴史的大著の前では常に挫折の繰り返し。人生数度目の挑戦でも、
長い序文が、他の原稿が、演劇の公演が、日常の雑事が、またも行く手を阻む。”

“果たして今回は読み終わるのか―。「わからない。わからない」とつぶやきながら
『資本論』と格闘する日々を綴る異色の七転八倒エッセイ。 ”

なんのこっちゃ、と思われるかも知れませんが、著者と同世代の私めとしては
共感できたのですね。

10年たって、また著者の本が目にとまったので、まだ手にとってしまいました。

本書の惹句は以下です。

“これは全部、本当の話です。
異才の劇作家が見る日常の異次元。緻密な思考と意外な着地点が織りなす、
奇妙な笑い。おかしさがじわじわ迫る傑作エッセイ! ”

“鉛筆を削るだけにしか使えない、不器用だけど、小粋な「鉛筆削り」の潔さ、
いままで「からだがだるい」経験としたことがない人が考える「だるさの概念」、
ス イカ割りに100mの助走をつけることを提案する「スイカ割の革命」、久しぶりに
会うあの人を「くん付け」か「さん付け」か忘れてしまったときの対処法、 固有名詞を
思い出せない人が隣にいたとき……。”

“日常に溢れる、答えのない謎、些細な疑問、困惑。じわじわ笑えて、肩の力が
すっと抜ける。NHK「ニッポン 戦後サブカルチャー史」も話題の演劇界の異才による、
真面目におかしい日常の考察。窮屈な世の中だからこそ読みたい、痛快無比な
脱力エッセイ。 ”

「だからなんだんだ」と叫びながら、いつしか、まったりと、本書の世界に馴染んで
いる自分を発見し、唖然になったりする。

著者は、1956年生まれの劇作家・演出家・作家で、1980年代半ばに、竹中直人や
いとうせいこうらとともに「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を立ち上げた人
だという。

演劇も知らない世界ではないが、この人のことは全く知らなかった。

でも、同世代のよしみで、とりあげる話題が、ピンとくるのですね。高校の同級生のように。

だから、極めて私的に、本書のテキストを、ぐだぐた堪能しましたが、マイミクの
皆さんには、とてもオススメできません。

だって、読んだらきっと、「だから、何なんだ!(プンプン)」と叱られそうですから。

と、今回のわけのわからない読書日記を、閉じます♪(妄言多謝)
20 12

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