mixiユーザー(id:60260068)

2014年06月10日14:19

6 view

詩『体−髪』


『体−髪』14/06/10


貴女の黒髪がレコード盤の溝のように揃っているさまを見るとギターをひく私の爪がレコード針になって貴女を奏でながら頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先まで何度も何度も繰り返しなぞる指は貴女から離れて振り向けば貴女は遠く貴女はむこうへ貴女は私のために振り向くのをやめ−−いつまでも揃った貴女の髪に私はふれられない−−私は途切れたまま貴女は何もなかったように私は始まる前のように私は動くことができない−−貴女は私のために振り向かない−−私は




1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する