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2014年06月09日14:16

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詩『体−鼻』


時の扉を透りぬけ
わし掴みでとり出される記憶

柱の刻みは上へいくほど狭くなる

ブラウン管


ラジカセ


レコード

白黒テレビ
真空管

ステレオのうらの火星基地
二段ベッドのおねしょの疑惑
きしむ縁側、おもいガラス戸
砂利道を色づけていく雨

水は長い時をしみこませ
匂いの陰にかくして
ひっそりと微笑む

記憶はかびない




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