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2013年11月22日18:06

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『まぼろし』〜返詩で繋ぐ詩集より


目に映りこむ貴女を貴女と信じても
もっと確かめたくて抱きしめて
環の中に入るふたりの姿を
ひとりの私の目に映して
同じ世界にあることを
確かなものと望む

微笑みかける貴女
 は私の望む像

微笑みかける私
 は私の望む像

離れて行くふたりの
後ろ姿のまぼろしは

まぼろしでなく私に確かな
ないという存在のこたえを告げる
求めつづけた指先に触れつづける空虚



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