宇宙は巨大な想像上の空間である
かもしれない
生物が息をしている間
今を続けようとする時に
体をめぐる液体が欲しがる場所
は、既にそこにある
こぼれるとみせかけて垂れ下がり
地に着いて前へ倒れかかる
次次次と垂れて歩き出す
空にはみ出したものは落ちまいと
密度をうすめるように大きく体を開き
もがいてもがいて風に漂う
欲しがるものは時、
延々と続く今を
天体観測者は
見えるものを足掛かりに
見えないものを見つけようと
新しい望遠鏡を作りだし
想像の星を生み出す
宇宙にはみ出したものは落ちまいと
液体を吐き出し想像の宇宙を踏みしめる
その固まりに出逢い
また新たな想像を興し続けて
宇宙は果てしなく拡がってゆく
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