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2024年03月22日22:46

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ストロング小林さん追悼(633)

全日本プロレスとの興行戦争ですが、前回は新日本プロレスの「ビッグ・ファイト・シリーズ」最終戦、4月4日、川崎市体育館時点と全日本プロレスの「第8回チャンピオン・カーニバル」2週目の天台町千葉県立体育館までを比較しました。

全日本プロレスの「第8回チャンピオン・カーニバル」は前年度優勝者のアブドーラ・ザ・ブッチャー、初の5週間シリーズフル参戦のテリー・ファンク、ディック・スレーター、テッド・デビアス、レイ・キャンディ、ミステリアス・アサシン(ボビー・ジャガーズ)、カール・ファジーの外国人レスラーが参加。 

日本側は馬場、鶴田、日本陣営からは初参加(78年第6回大会にキム・ドクとして参加)となるタイガー戸口、グレート小鹿、大熊元司、ロッキー羽田が参加。参加全13選手による総当たりリーグ戦で得点上位2選手により5月1日、福岡九電記念体育館で優勝決定戦が行われます。

この年はテリー、スレーター、デビアスに鶴田が加わったテリー軍団とブッチャー、キャンディ、Mアサシン、ファジーのブッチャー軍団の軍団抗争の様相を呈していました。

その他、前79年12月13日、蔵前国技館での「世界最強タッグ決定リーグ戦」でブッチャーと仲間割れしたザ・シークが終盤戦特別参加となりました。

4月18日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆6,800人発表)大会では2大公式戦が組まれ、テリーとブッチャーの遺恨試合、試合は両者リングアウトとなりましたがブッチャーが割れたビール瓶をテリーの胸板に突き刺す残虐シーンがテレビで流されて物議を醸しました。

馬場と鶴田の年1回の師弟対決は30分時間切れ引き分け。これで公式戦では4年連続の時間切れとなりました。

翌4月19日、土曜日の後楽園ホール(観衆3,150人超満員発表)ではテリーとスレーターのアメリカ版師弟対決が行われ30分時間切れ引き分け、鶴田は先輩の羽田に回転エビ固めでフォール勝ち。

4月24日、滋賀県大津市皇子が丘体育館(テレビ収録、観衆4,500人満員発表)大会。優勝の行方を占う3大公式戦が組まれました。

セミ前はスレーターとキャンディのテリー軍団vsブッチャー軍団の副将同士の一戦。スレーターがコーナーポスト最上段からのダイビング・エルボーバットからフォール勝ちしています。

セミファイナルは馬場とテリーの一戦でしたが、試合中にブッチャーとキャンディがリング下に姿を現すと試合を終えてテリーのセコンドについていたスレーターが「邪魔するな」とばかり飛びかかりました。

ブッチャーはスレーターの顔面に大量の胡椒をぶちまけてスレーターの眼を直撃、これを見ていたテリーがリング下に飛び降りて乱闘を始め、場外10カウントが数えられて馬場のリングアウト勝ちとなっています。

メインイベントは鶴田とブッチャーの公式戦は、鶴田のセコンドについていたテリーが先程の怨みとばかり場外からブッチャーの足を引っ張りダウンさせ、そこへ鶴田がジャンピング・ニーパットを叩き込んですかさず片エビ固め。カウント3が入り、ブッチャーから貴重な2点を獲得、公式戦1試合を残して19点、失点3で優勝決定戦進出の権利を得ました。

テリーは馬場戦が最後の公式戦で18点、失点が4になり脱落、ブッチャーも鶴田戦が無得点で16点、失点4になり残り公式戦1試合残して脱落です。

この日からシークが特別参加、来日第1戦はデビアスとのシングルマッチで反則負け。

4月25日、高知県民体育館(観衆3,500人発表)大会のセミファイナルでシークとシングルマッチで対戦し、両者リングアウトで引き分けましたが、この試合が60年9月30日、日本プロレス台東体育館での桂浜(田中米太郎)を相手にしたデビュー戦から数え、国内3,000試合連続出場の偉業を成し遂げました。(短期・長期の海外遠征等で予め試合が組まれていなかった場合はノーカウント)

4月26日、愛媛県宇和島市営闘牛場(観衆2,300人発表)でブッチャーが公式戦最終戦で小鹿を降してテリーと同点、18点で終了。

残り1つの優勝決定戦へのイスですが、4月28日、大分県営体育館(観衆2,900人発表)大会。セミ前で鶴田がスレーターと公式戦最終戦を行い、首固めでフォール負け。スレーターが失点4の17点。

4月29日、宮崎県小林市体育館(観衆3,200人満員発表)大会では馬場が小鹿を16文キックで破り失点3の17点でスレーターと並びました。

公式戦最終日の4月30日、長崎国際体育館(観衆3,800人発表)大会では優勝決定戦進出を賭けて馬場とスレーターが対戦、場外戦となりスレーターは馬場にアトミック・ドロップ、そこへシークが乱入し、スレーターに凶器突き、さらに馬場にも凶器で殴りかかり、馬場とシークが乱闘となったところスレーターが一足早くリングインしリングアウト勝ち、19点で優勝決定戦進出が決定、馬場は17点で5位に終わりました。(この項続く)
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