塩崎省吾「ソース焼きそばの謎」2023年7月ハヤカワ新書
私は、子どもの頃、ソース焼きそばが大好きでした。
日本人なら誰でも知っているジャンクフードで、お祭りの屋台などでも、食した方も
多いのではないでしょうか、
近年、還暦を過ぎて、子ども還りをしたせいなのか、またソース焼きそばが食べたく
なることがよくあって、よく食べています。
そんな、ソース焼きそば大好き人間ですので、本書を書店の店頭でみかけて、思わず、
手にとってしまいました。
えっ、ソース焼きそばに謎があったのかって。
それが、いろいろあったのです。
本書は、歴史ミステリ仕立てで読む、ソース焼きそば大好き人間が書いたオモシロ
研究書でした!
いやぁ、面白かったです。
それでは、本書の惹句を紹介しますね。
”なぜ醤油ではなくソースだったのか? 発祥はいつどこで?
謎を解くカギは「関税自主権」と「東武鉄道」にあった! ”
”全国1000軒以上の焼きそばを食べ歩いてきた男が、多数の史料・取材と無限の
焼きそば愛でソース焼きそばのルーツに迫る興奮の歴史ミステリー”
”夏祭りの屋台で食べるあの味。バーベキューの締めの定番。カップ麺でも人気者
…様々な形で親しまれるソース焼きそばだが、その起源は謎に包まれている。”
”戦後の大阪発祥という通説は、果たして真実なのか?なぜ、醤油ではなくソースで
炒めたのか?焼うどんとの関係は?明治時代や大正時代の史料を繙き、土地土地の味を
食して聞き取りを重ねるうち、日本の近代化と絡み合う意外な来歴が浮かび上がる。”
”特濃の歴史ミステリをご賞味あれ!全国60超のソース焼きそばをカラー写真で収録。”
目次は、以下のようでした。
第1章 ソース焼きそばの源流へ
第1節 謎の多いソース焼きそばの起源
第2節 近代食文化研究会「お好み焼きの物語」
第3節 戦前から続く浅草の老舗焼きそば、三軒
第2章 ソース焼きそばの発祥に迫る
第1節 大正七年のソース焼きそば思考実験
第2節 明治四十年の小麦粉事情
第3節 昭和十年前後のソース焼きそば
第3章 戦後ヤミ市のソース焼きそば
第1節 ヤミ市のたいへんな人気者
第2節 昭和二十年代の小麦粉事情
第3節 戦前からの微妙な変化
第4章 全国に拡散するソースの香り
第1節 戦前の関西ソース焼きそば事情
第2節 全国の老舗焼きそば店・お好み焼き店
第3節 ソース焼きそばはいかに広まったか
著者の略歴は以下とのこと。
・1970年生まれ。静岡県出身。ブログ「焼きそば名店探訪録」管理人。
国内外1000軒以上の焼きそばを食べ歩く。テレビ、ラジオなどメディア
出演多数。本業はITエンジニア
最近、下の孫娘から、「私は、ソース焼きそばが大好きで、じいじとおなじだね」と
言われました。
舌の好みも、隔世遺伝するのでしょうか。(笑)
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