ストロング小林さん追悼(449)

79年新日本プロレス創立７周年記念「ビッグ・ファイト・シリーズ」第11戦、３月７日、群馬県高崎市体育館(観衆4,000人満員発表)大会。

メインイベントは猪木＆長州力組とタイガー・ジェット・シン＆スタン・スタージャック組が対戦。１本目は13分30秒、日本組の反則勝ち、２本目は３分41秒、猪木がスタージャックを回転エビ固めで破り、反則含みながら２−０のストレートで猪木長州組が快勝。

セミファイナルは藤波辰巳とマサ齋藤のシングルマッチ45分１本勝負で14分12秒に両者リングアウトの引き分けに終わっています。

木戸修と上田馬之助のシングルマッチは６分23秒に上田がエビ固めでフォール勝ち、ストロング小林はハン・リーを８分55秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。

ペーロ・アグアヨ＆ベビー・フェイス組はグラン浜田＆永源遙組と対戦、９分57秒、Ｂフェイスが永源を体固めでフォール。ジョニー・マンテルは荒川真(ドン)を７分22秒、片エビ固めで撃破しました。

第12戦、３月８日、茨城県水戸市民体育館(テレビ収録、観衆4,200人満員発表)大会。

メインイベントは猪木＆藤波組にシン＆上田組が対戦したタッグマッチ60分１本勝負。シンと上田の悪の連係が復活、チョークの連続攻撃で猪木の首を集中攻撃し僅か６分49秒、猪木がシンのコブラクローの前にフォール負け。

シンからの一本負けは、75年６月26日、蔵前国技館でのＮＷＦ世界ヘビー級選手権試合の２本目、シンのコブラクローで喉に穴を開けられた猪木がアルゼンチン・バックブリーカーにギブアップ負けして以来、３年９か月ぶりのことだっただけに衝撃的な出来事でありました。

セミファイナルは長州とＭ齋藤のシングルマッチ45分１本勝負で12分18秒、長州が反則勝ちを収めていますが、Ｍ齋藤の反則攻撃に激怒し乱入してきたのが、１週間前の３月１日、津市体育館でＭ齋藤と上田の椅子攻撃で首を痛め、欠場を余儀なくされていた坂口征二。

リングに上がるや首に巻いていたコルセットを外し、椅子でＭ齋藤の首筋を攻撃しメッタ打ち。試合後Ｍ齋藤は「何だ坂口の野郎、今度は首の骨を折ってやる」と報復宣言。かつての「明大同期の桜」コンビは完全に袂を分かつ感じとなりました。

セミ前は星野勘太郎＆浜田組vsアグアヨ＆Ｂフェイス組のタッグマッチ30分１本勝負。メキシコ遠征経験のある星野が日本側に加わり、ルチャ・リブレスタイルの試合に面白味が加わりました。試合は12分12秒、アグアヨが星野をエビ固めで破っています。

この大会は翌３月９日の「ワールドプロレスリング」で録画中継され、上記３試合を放送。

Ｓ小林はＪマンテルを８分２秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、スタージャックは荒川を７分10秒、体固めで撃破。

永源遙はサイレント・マクニーを５分14秒、片エビ固めで破りました。若手の平田淳二が外国人のＨリーと初タッグを結成、木戸＆小林邦昭組とタッグマッチ20分１本勝負で対戦、13分46秒、木戸が平田を片エビ固めで破りました。

北陸地方に飛び、第13戦は３月10日、福井県敦賀市立体育館(観衆2,400人発表)大会。Ｓ小林はメインイベントに出場、猪木＆長州とトリオを結成、シン＆Ｍ齋藤＆Ｊマンテル組と対戦。１本目は17分30秒、日本組の反則勝ち、２本目は６分20秒、猪木がシンから体固めでフォールを奪い、前々日に水戸でシンにフォール負けした借りを返しています。

セミファイナルは藤波と上田のシングルマッチ45分１本勝負で８分５秒、両者リングアウトの引き分け。

坂口がこの日より復帰、復帰戦は軽い相手のマクニーで６分11秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを奪い、復帰戦を白星で飾りました。

スタージャックは永源を８分47秒、片エビ固めで破り、浜田はＨリーと対戦して７分28秒、リングアウト勝ち、Ｂフェイスは藤原喜明を５分45秒、体固めで降し､アグアヨは小林邦を６分58秒、体固めで破っています。

第14戦は再び東海地方ヘ、３月11日、三重県名張市総合体育館(観衆3,3000人発表)大会、メインイベントは猪木＆藤波＆木戸組の旗揚げメンバートリオがシン＆Ｍ齋藤＆Ｂフェイス組が対戦。

１本目は11分４秒、両チームリングアウトで１−１。決勝の２本目は５分19秒、猪木がＢフェイスをバックドロップから体固めで破り、猪木＆藤波＆木戸組が２−１で勝利を飾りました。

Ｓ小林はセミファイナルに登場、上田とシングルマッチ45分１本勝負で対戦、９分32秒、Ｓ小林が反則勝ちを拾いました。

坂口はＨリーと復帰２戦目を行い、６分51秒､アルゼンチン・バックブリーカーでギブアップ勝ち、長州はスタージャックを６分32秒､逆エビ固めで破り、Ｊマンテルは藤原喜明を９分55秒、片エビ固めで撃破、星野＆浜田組vsアグアヨ＆マクニー組は13分14秒、星野がマクニーを体固めで降し、星野＆浜田組が勝利を収めています。