■猪瀬直樹「公 日本国・意思決定のマネジメントを問う」2020年7月ニュースッピクス刊
本日記のタイトルですが、小池百合子・現都知事の、前の前の都知事の名前は誰？
と聞かれて、即答できる方は、都民でも、半分以下かなと思います。
じゃぁ、前の都知事は？。これも即答できるのは、半分くらいかな。
前の都知事は舛添要一さん。前の前は猪瀬直樹さん。因みに、その前は石原慎太郎
でしたですね。
2020年の東京オリンピックは、コロナ禍で延期になりましたが、オリンピックの
東京招致を果たしたのは、猪瀬直樹都知事のときでした。
でも、その後ほどなく、金銭スキャンダルで都知事を辞して、元の作家に戻って
かっての輝きを失いました。
オリンピックの東京招致活動のさなかに、糟糠の妻を亡くしたことを、猪瀬さんは
隠していて、都知事を辞任してから、最愛だった妻のことを偲んで本にしたとき、
私は、頑張れ、猪木と、読書日記を書いていたのでした。↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1940374291&owner_id=5540901
でも、がっかりしたのは、それからまもなく、蜷川有紀と再婚したことでした。
遅ればせながら、本書の惹起を紹介。
“作家生活40年の集大成! ”
“コロナウイルスに対する意思決定は、敗戦のあの日から何も変わっていないーー。
猪瀬直樹が今最も伝えたい、「私」の国・日本に欠けている概念(コンセプト)とは。”
“「他の国にはある公への意識が、この国には見られないのはなぜなのか」をテーマに、明治から令和まで、日本近代の風景を縦横無尽に描く! NewsPicks人気連載イノベーターズ・ライフを大幅加筆・修正のもと書籍化。”
“・文化芸術を大臣が「生命維持に必要な存在」と語るドイツ、「癒し」でしかない日本
・コロナウイルスで日本政府に決定的に欠けていた「文書主義」
・なぜ東京はロックダウンできなかったのか
・戦前と戦後は連続的につながっている
・「公」を描くカズオ・イシグロ、「私」に閉じこもる村上春樹
・「元号」にこだわり続けた森鷗外の公への意識
・「マーケット」を意識していた夏目漱石
・太宰治のスター願望は、現代ならお笑い芸人だ
・日本は戦前も戦後も「官僚主権」で変わらない”
“作家的感性をもって日本の官僚的無感性と戦い続けた猪瀬直樹が描く、この国の
本質とは。”
目次と小見出しの抜粋も紹介。
■第I部 新型コロナウイルスと意思決定
・�犖錨膈瓮�゙イヤモンド・プリンセス号
・戦前と戦後の連続性
・総力戦研究所の存在
・日米開戦の意思決定
・問われるリーダーシップ
■第II部 作家とマーケット
・カズオ・イシグロと「公」の時間
・森鴎外の「家長としての立場」
・夏目漱石は�爛沺璽吋奪鉢瓩魄媼韻靴討い�
・『文藝春秋』の誕生と芥川龍之介の自殺
・太宰治のスター願望は、現代ならお笑い芸人
・作家への道標は三島由紀夫とカポーティ
■第III部 作家的感性と官僚的無感性
・官僚機構の正体をつかむ。『日本国の研究』
・道路公団民営化までの道のり。『道路の権力』
・石原慎太郎さんからの連絡。副都知事就任へ
・東日本大震災発生。奇跡のリレー「偶然の必然」
・都知事に就任。東京五輪招致へ
・東京都知事を辞任。『ラストニュース』は終わらない
本書は、新聞や雑誌の書評で、ほとんど黙殺されたが、私は猪瀬直樹の読者
だったので、著者の作家生活40周年を、寿ぎたいと思う(^^♪
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