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2019年10月27日10:23

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BS-TBS「徳光の名曲にっぽん」の6年ぶりの再放送を観てツラツラ

 フランク永井のファン仲間から「フランク永井の番組があるよ」との情報をいただいて、録画しておいたのを鑑賞した。放送が歌コンに出かける直前であったことから、放送日には観ることができなかったもの。
 BS-TBSで放送された。「名曲にっぽん」という番組。司会は徳光和夫と城南海(きずきみなみ)で、日本の歌謡曲に名を残し尊敬されている歌手ということで、フランク永井に焦点をあてた番組であった。番組を観ていくと、2013年の10月に放送されたものの再放送だとのこと。フランク永井の出演する番組と聞けば、逃さずに観る気になっていたものとしては、この放送は見逃していたようだ。教えていただいて感謝である。
 フランク永井のいままで見たことのない映像が観たい。とにかく残された映像が少ないので、番組があるというと期待して観てしまう。だが、そう簡単にそれが満たされることはない。もちろん過去に放送された映像記録から、曲の担当者は探しに探して、これはテーマに会っているとか、これは珍しそうだとか、これはいままで放送していなカットが含まれていそうだとか、いろいろと努力はされていているのは、十分に察せられるのだが。
 今回の番組では特別に新しい発見があったわけではなかったが、再放送してくれたことにはこころから敬意を表したい。この十月はフランク永井の亡くなった月であることから、歌コンはもちろんのこと、別項で予告のアップをしたが、NHKラジオ総合では「ラジオ深夜便」で特集をしてくれる。まことにファンにとってありがたいこと。
 舞台を降りて30余年。亡くなってからも随分と経つのに、ラジオ・テレビがフランク永井をこの月に思い出してくれるというのは、素晴らしいことだと思う。それだけ大きな印象をひとびとに与えたということ。
 フランク永井の映像は、実際にはNHKをはじめ各放送局に多数残されているはず。フランク永井に限らず過去の記録が膨大で、記録が十分でなくデータベースが不完全ということがいわれる。これは未発表の曲ということでもいえる。日本が欧米と比べて、文化遺産のアーカイブという思想に立ち遅れがあったためといわれる。
 これが、美空ひばりや石原裕次郎のようなビッグ・ネームになると、その遺産を整理したり、著作権管理をしたりする事務所が、継続的に発掘の作業をしている。この組織の考え方と力量に依存している。
 指摘したいのは、税も投入されているNHKや大手の放送局などのメディア機関、所属事務所・レコード会社などが、本来はもっとしっかりしなければならない。放送したものの所有や再放送の権利を独り占め?していながらも、その保管とデータベース化に弱さがある。
 今どき放送の記録はもとより貴重?なテープを上書きで使ってしまいなくなった、などということはさすがにないだろう。しかし、アーカイブは業務に対する責任と思想といっていい。流行歌といえども十分に立派な大衆文化で、人びとの歴史と密着したもの。この盛隆はターゲットである大衆があってのもの。民主主義、民権主義という言葉があるが、ファンあっての流行歌である。
 つまり残されたレコードや映像というものは、権利を持つとされる作者や歌手やレコード会社(事務所)の資産であるとともに、忘れてはならないのは大衆という聴かせる・見せるターゲットだ。大衆のつまり多くの人びとの歴史的な財産だという考え。
 この思いを大事にするか否か。それとも使い捨て、投げ捨て。もうけは考えるが後(他)は知らないという考えがあったからだと指摘されてもしかたない。欧米ではそこが根底から異なる。公的な組織や機関とさまざまな民間事業体が組んで、大衆文化のアーカイブを構築している。
 まあ日本の場合はお上が公文書を廃棄したり改ざんまでしているという。オレだけカネだけイマだけという世だという。アーカイブの話には「アーソナノ」という程度。貴重な遺産が散逸し、破棄され、後世に残ることもない。時代が過ぎたら、皆忘れる。フランク永井という歌手の業績は、そんなことであってはならないと思う。
 「徳光の名曲にっぽん」のビデオを観て、多少お酒が入った頭にそなんなことがよどんだ。。。城南海の笑顔がイイ。

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