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2019年09月24日00:12

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使徒9章

01 さてサウロは、尚も主の弟子達に対する脅迫、殺害の息を弾ませながら、大祭司の所に行って、
02 ダマスコの諸会堂宛ての添書を求めた。それは、この道の者を見つけ次第、男女の別なく縛り上げて、エルサレムに引っ張って来る為であった。
03 ところが、道を急いでダマスコの近くに来た時、突然、天から光が差して、彼を巡り照らした。
04 彼は地に倒れたが、その時「サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか」と呼び掛ける声を聞いた。
05 そこで彼は「主よ、貴方は、どなたですか」と尋ねた。すると答があった、「私は、貴方が迫害しているイエスである。
06 さあ立って、町に入って行きなさい。そうすれば、そこで貴方の成すべき事が告げられるであろう」。
07 サウロの同行者達は物も言えずに立っていて、声だけは聞えたが、誰も見えなかった。
08 サウロは地から起き上がって目を開いてみたが、何も見えなかった。そこで人々は、彼の手を引いてダマスコへ連れて行った。
09 彼は三日間、目が見えず、また食べる事も飲む事もしなかった。
10 さて、ダマスコにアナニヤという一人の弟子がいた。この人に主が幻の中に現れて、「アナニヤよ」とお呼びになった。彼は「主よ、私でございます」と答えた。
11 そこで主が彼に言われた、「立って、『真っ直ぐ』という名の路地に行き、ユダの家でサウロというタルソ人を尋ねなさい。彼は今祈っている。
12 彼はアナニヤという人が入って来て、手を自分の上に置いて再び見えるようにしてくれるのを、幻で見たのである」。
13 アナニヤは答えた、「主よ、あの人がエルサレムで、どんなに酷い事を貴方の聖徒達にしたかについては、多くの人達から聞いています。
14 そして彼はここでも、御名を唱える者達を皆捕縛する権を、祭司長達から得てきているのです」。
15 しかし、主は仰せになった、「さあ、行きなさい。あの人は、異邦人達、王達、またイスラエルの子らにも、私の名を伝える器として、私が選んだ者である。
16 私の名の為に彼がどんなに苦しまなければならないかを、彼に知らせよう」。
17 そこでアナニヤは、出掛けて行ってその家に入り、手をサウロの上において言った、「兄弟サウロよ、貴方が来る途中で現れた主イエスは、貴方が再び見えるようになる為、そして聖霊に満たされる為に、私をここにお遣わしになったのです」。
18 すると立ち所に、サウロの目から、鱗のようなものが落ちて、元通り見えるようになった。そこで彼は立ってバプテスマを受け、
19 また食事をとって元気を取り戻した。サウロは、ダマスコにいる弟子達と共に数日間を過ごしてから、
20 直ちに諸会堂でイエスの事を宣べ伝え、このイエスこそ神の子であると説き始めた。
21 これを聞いた人達は皆非常に驚いて言った、「あれは、エルサレムでこの名を唱える者達を苦しめた男ではないか。その上ここにやって来たのも、彼らを縛り上げて、祭司長達の所へ引っ張って行く為ではなかったか」。
22 しかし、サウロは益々力が加わり、このイエスがキリストである事を論証して、ダマスコに住むユダヤ人達を言い伏せた。
23 相当の日数が経った頃、ユダヤ人達はサウロを殺す相談をした。
24 ところが、その陰謀が彼の知るところとなった。彼らはサウロを殺そうとして、夜昼、町の門を見守っていたのである。
25 そこで彼の弟子達が、夜の間に彼を籠に乗せて、町の城壁づたいに吊り降ろした。
26 サウロはエルサレムに着いて、弟子達の仲間に加わろうと努めたが、皆の者は彼を弟子だとは信じないで、恐れていた。
27 ところが、バルナバは彼の世話をして使徒達の所へ連れて行き、途中で主が彼に現れて語り掛けた事や、彼がダマスコでイエスの名を大胆に宣べ伝えた次第を、彼らに説明して聞かせた。
28 それ以来、彼は使徒達の仲間に加わり、エルサレムに出入りし、主の名によって大胆に語り、
29 ギリシヤ語を使うユダヤ人達としばしば語り合い、また論じ合った。しかし、彼らは彼を殺そうと狙っていた。
30 兄弟達はそれと知って、彼をカイザリヤに連れて下り、タルソへ送り出した。
31 こうして教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤ全地方に渡って平安を保ち、基礎が固まり、主を畏れ聖霊に励まされて歩み、次第に信徒の数を増して行った。
32 ペテロは方々を巡り歩いたが、ルダに住む聖徒達の所へも下って行った。
33 そして、そこで、八年間も床についているアイネヤという人に会った。この人は中風であった。
34 ペテロが彼に言った、「アイネヤよ、イエス・キリストが貴方を癒して下さるのだ。起きなさい。そして床を取り上げなさい」。すると、彼は直ちに起き上がった。
35 ルダとサロンに住む人達は、皆それを見て、主に帰依した。
36 ヨッパにタビタ(これを訳すと、ドルカス、即ち、羚羊)という女弟子がいた。数々のよい働きや施しをしていた婦人であった。
37 ところが、その頃病気になって死んだので、人々はその体を洗って、屋上の間に安置した。
38 ルダはヨッパに近かったので、弟子達はペテロがルダに来ていると聞き、二人の者を彼の元にやって、「どうぞ、早くこちらにおいで下さい」と頼んだ。
39 そこでペテロは立って、二人の者に連れられて来た。彼が着くとすぐ、屋上の間に案内された。すると、やもめ達が皆彼の側に寄って来て、ドルカスが生前つくった下着や上着の数々を、泣きながら見せるのであった。
40 ペテロは皆の者を外に出し、跪いて祈った。それから死体の方に向いて、「タビタよ、起きなさい」と言った。すると彼女は目を開け、ペテロを見て起き直った。
41 ペテロは彼女に手を貸して立たせた。それから、聖徒達や、やもめ達を呼び入れて、彼女が生き返っているのを見せた。
42 このことがヨッパ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた。
43 ペテロは、皮なめしシモンという人の家に泊まり、暫くの間ヨッパに滞在した。
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