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2019年09月11日04:32

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ヨハネ18章

01 イエスはこれらの事を語り終えて、弟子達と一緒にケデロンの谷の向こうへ行かれた。そこには園があって、イエスは弟子達と一緒にその中に入られた。
02 イエスを裏切ったユダは、その所をよく知っていた。イエスと弟子達とが度々そこで集まった事があるからである。
03 さてユダは、一隊の兵卒と祭司長やパリサイ人達の送った下役どもを引き連れ、松明や明かりや武器を持って、そこへやってきた。
04 しかしイエスは、自分の身に起ろうとする事を悉く承知しておられ、進み出て彼らに言われた、「誰を捜しているのか」。
05 彼らは「ナザレのイエスを」と答えた。イエスは彼らに言われた、「私が、それである」。イエスを裏切ったユダも、彼らと一緒に立っていた。
06 イエスが彼らに「私が、それである」と言われた時、彼らは後ろに引き下がって地に倒れた。
07 そこでまた彼らに、「誰を捜しているのか」とお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスを」と言った。
08 イエスは答えられた、「私がそれであると、言ったではないか。私を捜しているのなら、この人達を去らせて貰いたい」。
09 それは、「貴方が与えて下さった人達の中の一人も、私は失わなかった」とイエスの言われた言葉が、成就する為である。
10 シモン・ペテロは剣を持っていたが、それを抜いて、大祭司の僕に切りかかり、その右の耳を切り落した。その僕の名はマルコスであった。
11 すると、イエスはペテロに言われた、「剣を鞘に納めなさい。父が私に下さった杯は、飲むべきではないか」。
12 それから一隊の兵卒やその千卒長やユダヤ人の下役どもが、イエスを捕え、縛り上げて、
13 まずアンナスの所に引き連れて行った。彼はその年の大祭司カヤパの姑であった。
14 カヤパは前に、一人の人が民の為に死ぬのは良い事だと、ユダヤ人に助言した者であった。
15 シモン・ペテロともう一人の弟子とが、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いであったので、イエスと一緒に大祭司の中庭に入った。
16 しかし、ペテロは外で戸口に立っていた。すると大祭司の知り合いであるその弟子が、外に出て行って門番の女に話し、ペテロを内に入れてやった。
17 すると、この門番の女がペテロに言った、「貴方も、あの人の弟子の一人ではありませんか」。ペテロは「いや、そうではない」と答えた。
18 僕や下役どもは、寒い時であったので、炭火をおこし、そこに立ってあたっていた。ペテロもまた彼らに交じり、立ってあたっていた。
19 大祭司はイエスに、弟子達の事やイエスの教の事を尋ねた。
20 イエスは答えられた、「私はこの世に対して公然と語ってきた。全てのユダヤ人が集まる会堂や宮で、いつも教えていた。何事も隠れて語った事はない。
21 なぜ、私に尋ねるのか。私が彼らに語った事は、それを聞いた人々に尋ねるがよい。私の言った事は、彼らが知っているのだから」。
22 イエスがこう言われると、そこに立っていた下役の一人が、「大祭司に向かって、そのような答をするのか」と言って、平手でイエスを打った。
23 イエスは答えられた、「もし私が何か悪い事を言ったのなら、その悪い理由を言いなさい。しかし、正しい事を言ったのなら、なぜ私を打つのか」。
24 それからアンナスは、イエスを縛ったまま大祭司カヤパの所へ送った。
25 シモン・ペテロは、立って火にあたっていた。すると人々が彼に言った、「貴方も、あの人の弟子の一人ではないか」。彼はそれをうち消して、「いや、そうではない」と言った。
26 大祭司の僕の一人で、ペテロに耳を切り落とされた人の親族の者が言った、「貴方が園であの人と一緒にいるのを、私は見たではないか」。
27 ペテロはまたそれを打ち消した。するとすぐに、鶏が鳴いた。
28 それから人々は、イエスをカヤパの所から官邸に連れて行った。時は夜明けであった。彼らは、穢れを受けないで過越の食事ができるように、官邸に入らなかった。
29 そこで、ピラトは彼らの所に出て来て言った、「貴方方は、この人に対してどんな訴えを起すのか」。
30 彼らはピラトに答えて言った、「もしこの人が悪事を働かなかったなら、貴方に引き渡すような事はしなかったでしょう」。
31 そこでピラトは彼らに言った、「貴方方は彼を引き取って、自分達の律法で裁くがよい」。ユダヤ人らは彼に言った、「私達には、人を死刑にする権限がありません」。
32 これは、御自身がどんな死に方をしようとしているかを示す為に言われたイエスの言葉が、成就する為である。
33 さて、ピラトはまた官邸に入り、イエスを呼び出して言った、「貴方は、ユダヤ人の王であるか」。
34 イエスは答えられた、「貴方がそう言うのは、自分の考えからか。それとも他の人々が、私の事を貴方にそう言ったのか」。
35 ピラトは答えた、「私はユダヤ人なのか。貴方の同族や祭司長達が、貴方を私に引き渡したのだ。貴方は、一体、何をしたのか」。
36 イエスは答えられた、「私の国はこの世のものではない。もし私の国がこの世のものであれば、私に従っている者達は、私をユダヤ人に渡さないように戦ったであろう。しかし事実、私の国はこの世のものではない」。
37 そこでピラトはイエスに言った、「それでは、貴方は王なのだな」。イエスは答えられた、「貴方の言う通り、私は王である。私は真理について証をする為に生れ、また、その為にこの世に来たのである。誰でも真理につく者は、私の声に耳を傾ける」。
38 ピラトはイエスに言った、「真理とは何か」。こう言って、彼はまたユダヤ人の所に出て行き、彼らに言った、「私には、この人に何の罪も見いだせない。
39 過越の時には、私が貴方方の為に、一人の人を許してやるのが、貴方方の仕来たりになっている。ついては、貴方方は、このユダヤ人の王を許して貰いたいのか」。
40 すると彼らは、また叫んで「その人ではなく、バラバを」と言った。このバラバは強盗であった。
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