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2019年09月04日06:27

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ヨハネ11章

01 さて、一人の病人がいた。ラザロといい、マリヤとその姉妹マルタの村ベタニヤの人であった。
02 このマリヤは主に香油を塗り、自分の髪の毛で、主の足をふいた女であって、病気であったのは、彼女の兄弟ラザロであった。
03 姉妹達は人をイエスの元に遣わして、「主よ、只今、貴方が愛しておられる者が病気をしています」と言わせた。
04 イエスはそれを聞いて言われた、「この病気は死ぬ程のものではない。それは神の栄光の為、また、神の子がそれによって栄光を受ける為のものである」。
05 イエスは、マルタとその姉妹とラザロとを愛しておられた。
06 ラザロが病気である事を聞いてから、尚二日、そのおられた所に滞在された。
07 それから弟子達に、「もう一度ユダヤに行こう」と言われた。
08 弟子達は言った、「先生、ユダヤ人らが、先程も貴方を石で殺そうとしていましたのに、またそこに行かれるのですか」。
09 イエスは答えられた、「一日には十二時間あるではないか。昼間歩けば、人は躓く事はない。この世の光を見ているからである。
10 しかし、夜歩けば、躓く。その人の内に、光がないからである」。
11 そう言われたが、それからまた、彼らに言われた、「私達の友ラザロが眠っている。私は彼を起しに行く」。
12 すると弟子達は言った、「主よ、眠っているのでしたら、助かるでしょう」。
13 イエスはラザロが死んだ事を言われたのであるが、弟子達は、眠って休んでいる事を指して言われたのだと思った。
14 するとイエスは、あからさまに彼らに言われた、「ラザロは死んだのだ。
15 そして、私がそこに居合わせなかった事を、貴方方の為に喜ぶ。それは、貴方方が信じるようになる為である。では、彼の所に行こう」。
16 するとデドモと呼ばれているトマスが、仲間の弟子達に言った、「私達も行って、先生と一緒に死のうではないか」。
17 さて、イエスが行ってご覧になると、ラザロは既に四日間も墓の中に置かれていた。
18 ベタニヤはエルサレムに近く、二十五丁ばかり離れた所にあった。
19 大勢のユダヤ人が、その兄弟の事で、マルタとマリヤとを慰めようとして来ていた。
20 マルタはイエスが来られたと聞いて、出迎えに行ったが、マリヤは家で座っていた。
21 マルタはイエスに言った、「主よ、もし貴方がここに居て下さったなら、私の兄弟は死ななかったでしょう。
22 しかし、貴方がどんな事をお願いになっても、神はかなえて下さる事を、私は今でも存じています」。
23 イエスはマルタに言われた、「貴方の兄弟は蘇るであろう」。
24 マルタは言った、「終りの日の蘇りの時蘇る事は、存じています」。
25 イエスは彼女に言われた、「私は蘇りであり、命である。私を信じる者は、例え死んでも生きる。
26 また、生きていて、私を信じる者は、いつまでも死なない。貴方はこれを信じるか」。
27 マルタはイエスに言った、「主よ、信じます。貴方がこの世に来たるべきキリスト、神の御子であると信じております」。
28 マルタはこう言ってから、帰って姉妹のマリヤを呼び、「先生がおいでになって、貴方を呼んでおられます」と小声で言った。
29 これを聞いたマリヤはすぐに立ち上がって、イエスの元に行った。
30 イエスはまだ村に、入ってこられず、マルタがお迎えしたその場所におられた。
31 マリヤと一緒に家にいて彼女を慰めていたユダヤ人達は、マリヤが急いで立ち上がって出て行くのを見て、彼女は墓に泣きに行くのであろうと思い、その後からついて行った。
32 マリヤは、イエスのおられる所に行ってお目にかかり、その足元にひれ伏して言った、「主よ、もし貴方がここに居て下さったなら、私の兄弟は死ななかったでしょう」。
33 イエスは、彼女が泣き、また、彼女と一緒にきたユダヤ人達も泣いているのをご覧になり、激しく感動し、また心を騒がせ、そして言われた、
34 「彼をどこに置いたのか」。彼らはイエスに言った、「主よ、来て、ご覧下さい」。
35 イエスは涙を流された。
36 するとユダヤ人達は言った、「ああ、何と彼を愛しておられた事か」。
37 しかし、彼らのある人達は言った、「あの盲人の目を開けたこの人でも、ラザロを死なせないようには、できなかったのか」。
38 イエスはまた激しく感動して、墓に入られた。それは洞穴であって、そこに石がはめてあった。
39 イエスは言われた、「石を取り除けなさい」。死んだラザロの姉妹マルタが言った、「主よ、もう臭くなっております。四日も経っていますから」。
40 イエスは彼女に言われた、「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、貴方に言ったではないか」。
41 人々は石を取り除けた。すると、イエスは目を天に向けて言われた、「父よ、私の願いをお聞き下さった事を感謝します。
42 貴方がいつでも私の願いを聞き入れて下さる事を、よく知っています。しかし、こう申しますのは、側に立っている人々に、貴方が私を遣わされた事を、信じさせる為であります」。
43 こう言いながら、大声で「ラザロよ、出てきなさい」と呼ばわれた。
44 すると、死人は手足を布で巻かれ、顔も顔覆いで包まれたまま、出てきた。イエスは人々に言われた、「彼を解いてやって、帰らせなさい」。
45 マリヤの所に来て、イエスの成さった事を見た多くのユダヤ人達は、イエスを信じた。
46 しかし、その内の数人がパリサイ人達の所に行って、イエスのされた事を告げた。
47 そこで、祭司長達とパリサイ人達とは、議会を召集して言った、「この人が多くのしるしを行っているのに、お互は何をしているのだ。
48 もしこのままにしておけば、皆が彼を信じるようになるだろう。その上、ローマ人がやってきて、私達の土地も人民も奪ってしまうであろう」。
49 彼らの内の一人で、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った、「貴方方は、何も分かっていないし、
50 一人の人が人民に代って死んで、全国民が滅びないようになるのが私達にとって得だという事を、考えてもいない」。
51 この事は彼が自分から言ったのではない。彼はこの年の大祭司であったので、預言をして、イエスが国民の為に、
52 ただ国民の為だけではなく、また散在している神の子らを一つに集める為に、死ぬ事になっていると、言ったのである。
53 彼らはこの日からイエスを殺そうと相談した。
54 その為イエスは、最早公然とユダヤ人の間を歩かないで、そこを出て、荒野に近い地方のエフライムという町に行かれ、そこに弟子達と一緒に滞在しておられた。
55 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、多くの人々は身を清める為に、祭の前に、地方からエルサレムへ上った。
56 人々はイエスを捜し求め、宮の庭に立って互に言った、「貴方方はどう思うか。イエスはこの祭に来ないのだろうか」。
57 祭司長達とパリサイ人達とは、イエスを捕えようとして、その居処を知っている者があれば申し出よ、という指令を出していた。
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