昨3/23(土)、亡妻の十七回忌の法要を営む。
亡くなったのは2003年1/13。
いつも一番寒い時期にやっていたが、今回は少し暖かくなってからと思い、後ろ倒しにして昨日に至った。
大阪から妻の実家の弟夫婦とその子供達。長男はお嫁さんを連れて。
静岡から私の方の姉夫婦、その長女は袋井から。
私の妹は新潟に嫁いでいるのだが、現在長女の産後の手伝いで名古屋にいるのでそこから。
そして地元浜松からは私の長女夫婦、次女夫婦と3人の子供達(蒼,杏&晟)が来てくれた。
久し振りでこれだけの顔ぶれが揃った。
殊に娘家族が全員顔を合わせた事を、亡妻はきっと喜んでいるだろう。
今回来る事ができなかった妻の姉の娘(私からすると姪)達とその子達は連名でお供えのお花を送ってくれた。いつもお世話になっている友人(お花の先生)も、立派なアレンジを作って下さった。
午前中に菩提寺の若住職にお出で願い、お経を上げて頂いた。
他の何でもなく、ただ亡くなった人のためだけに、遠路あちこちから人が集まる、そういう日があっていい、そう住職は、お経のあとお話をしてくれた。
確かにそうだ。誰かの発言ではないけれども、ある意味で「生産性」は全くないのだが、ただ一人の人を偲ぶために一か所に集う、それは尊く純粋で稀有な事である。
住職のお話を伺って、私もそんな風に思った。
午後は、いきつけの和食Aで会食。
以前は追分で小さな店を構えていて、三回忌はそこでやったのだったが、高丘に引っ越して大きな店になった。
マスターが頑張って安価で美味しいものを出してくれるので、ネットに非ず人伝てで知る処となり、土日等はいつも満杯、駐車場にもなかなか停めきれない程の店になった。
「あの頃は、私とカウンターの”エムアイ”さんと二人きりという晩もよくありましたもんね」、とマスターは思い出して懐かしそうに言う。
私は会食前に挨拶。以下要旨。
十七年というのは数えると随分長い年月だが、私の記憶の中ではついこの前のような気がして、時間の過ぎるのはゆっくりでもあり速くもある。
それはそうだ、蒼も杏も晟もまだいなかった。それどころか、長女も次女も結婚すらしていなかったのだから。
妻が亡くなってから、娘達二人は結婚したのだし、また、大阪のおじいちゃんおばあちゃん(そう呼んでいたが本当は祖父母でなく両親である)は三回忌迄元気に出席してくれていたのだった。
亡くなったあとの出来事あれこれをつらつら思うと、いろんな事があって感慨深い。
ここで元気に騒いでいるちびちゃん達の身体の中には、きっと時間を飛び越えて、亡妻の何らかの成分が息づいている、そんな確信めいた不思議も感ずるのである。
ゆっくり食事をしながら、様々な話に花が咲いた。
終了後、皆は方面別に、三々五々帰っていった。
愉しく、感慨深い一日だった。
大阪の義弟からは、22時半になって無事着いたとLINEメールが来た、また時間ができたら何処か旅行でもしましょう、と。
改めてひとりひとりにお礼を言いたいと思う。
そして、また皆元気で顔を合わせる日が来る事を祈る。
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