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2019年01月07日21:16

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読書日記Nо.1146(騙し、騙されるのに、なぜか幸せだったりする。)

■山本周五郎「青べか物語」2019年1月1日新潮文庫第2版初版

本日、1月7日は仕事はじめで、挨拶回りやら、会社の仕事はじめの式や
新年会やらで、さきほど帰宅しました。

本書は、年末年始に読んだ本で、2019年の読書日記第2弾です。

昨年12月に、沢木耕太郎編の山本周五郎のアンソロジーを読んで日記を
書きました。まぁしばらくは読む機会もないだろうと思っていたのが実感
ですが、年末書店の店頭で、本書も見かけてしまったのです。

決め手は、没後50年特別企画として、新潮文庫の版を改め、注釈付文字拡大
新装版として、刊行されたことを知ったからです。

若年時代からの文庫本を、たくさん所持していますが、改めて読もうと思うと
文字が小さくて、難渋している64歳なんです。

だから「文字拡大版」という言葉に、ビビッと反応してしまいました。

本作品は、時代小説ではなく、現代小説であり、周五郎の自伝的小説なんです。
帯のキャッチを紹介します。

“若き日の周五郎が見た人間の生。
うらぶれた漁師町で暮らす人々を切々と描く現代小説。”

惹句も紹介。

“騙し、騙されるのに、なぜか幸せだったりする。
根戸川の下流にある浦粕という漁師町を訪れた私は、沖の百万坪と呼ばれる
風景が気に入り、このうらぶれた町に住み着く。”

“言葉巧みにボロ舟「青べか」を買わされ、やがて“蒸気河岸の先生”と呼ばれ、
親しまれる。貧しく素朴だが、常識外れの狡猾さと愉快さを併せ持つ人々。
その豊かな日々を、巧妙な筆致で描く自伝的小説の傑作。”

舞台は、今や東京ディズニーワールドのメッカ、浦安なんですね。

私の読書日記のテーマは、人間ってなんだろうという尽きせぬ興味ですが、
よい小説は、ドストライクに描いてくれますね(^^♪

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