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2018年11月20日21:26

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丸亀散策

 今日はふと思い立って、電車に乗って県央まで行ってきた。香川県第二の都市、丸亀。江戸時代は京極氏が治めていた、その城下町である。近世は金毘羅参りが盛んだったけれど、丸亀を経由した琴平街道は、最も栄えていた。旧街道には石造りの常夜灯などがいまでも残されてある。

 ロードバイクで走ったことはあったけれど、電車でやって来たのは四半世紀ぶりくらいである。かつてはハイカラな駅舎だったものが、いまでは高架化して個性のない感じになっていた。駅前の商店街も、閑散としていてもの悲しい。
 高松の商店街の中心は、丸亀町というのだけれど、その名の由来は丸亀から商人たちを招聘したからというもの。いまの高松市街地は、近世に城下町になるまで、湿地帯だったというから、丸亀やその周辺のほうが発展していた。奈良時代の讃岐国府は、高松よりも西の内陸(府中)にあったとされているし、室町時代の守護所は丸亀の西、多度津にあったといわれている。うどん文化も、そもそもは西讃地方が発祥である。

 いまも丸亀は、現存する城郭を擁し、街としてのポテンシャルは十分に備えているようにも思われる。しかし、駅前や繁華街の閑散とした姿は、賑わっていた頃を知っているだけに寂しく感じる。

 昼過ぎに向かって、用事を済ませる頃には日が暮れていた。暗くなると冷え込みも厳しくなり、気温も10℃を切っている。いよいよ冬がはじまった、そう思わせるような夜である。
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