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2018年06月28日20:39

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【雑記】 今日はパーフェクトな日

6月28日は「パーフェクトな日」である。

毎年この日が来ると、「今日はパーフェクトな日だなあ」と思い出すのである。

何のことを言っているのかと思うかもしれないが、それは 6 と 28 という数字に関係ある。
6 も 28 も完全数(perfect number)なのである。

完全数とは、自分自身を除く約数の和に等しくなる自然数のことである。6の約数は1、2、3であり、1+2+3=6 となっている。28も同様で、1+2+4+7+14=28である。もう少し大きい数では、496=1+2+4+8+16+31+62+124+248 もある。

実は、1000より小さい完全数は上にあげた 6、28、496 の3つしかない。このあと、8128、22550336、8589869056、...と続く。これを「完全数は少ない」と見るかどうかは何とも言えぬが、少なくともカレンダーの日付に現れるのは、6月6日と6月28日しかない。完全数が2つも出てくる日は6月28日だけだ。だから今日を「完全(パーフェクト)な日」というのである。

完全数は現在までに50個しか発見されていない。メルセンヌ素数も同じく50個しか発見されていないが、完全数とメルセンス素数は実は密接な関係がある。ユークリッドは、2^n−1 が素数ならば、2^(n−1)×(2^n−1) は完全数であることを証明した。2^n−1 が素数であるためには n が素数であることが必要である。この形に表される素数をメルセンヌ素数というが、現在までに発見されている「大きな素数」はメルセンヌ素数ばかりなのである。メルセンス数が素数であるかどうかの判定方法は存在し、コンピュータにより「発見」することが出来る。(最新の最大素数発見の記録更新までに約2年かかったが。)

完全数の定義は小学生でも分かる。でも、紀元前から研究されているにも関わらず、「完全数は無限に存在するか」、「奇数の完全数は存在するか」という問題は未解決のままである。

完全数、それはまさに完全な数。中世ヨーロッパでは、6は地上における神の完全性、28は天界における神の完全性を表していると考えられていた。

6月28日というのは、1年のうちでも貴重な日なのである。
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