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2018年06月07日21:28

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【音楽】 最近購入したCD 〜ディーリアスとゴーギャン

【Colours of the Heart】
●クロード・ビュッシー (1862-1918)
 ・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調

●フレデリック・ディーリアス (1862-1934)
 ・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第3番

●モーリス・ラヴェル (1875-1937)
 ・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調

●エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
 ・君を愛す (エミール・ソーレ編曲)
 ・ソルヴェイグの歌 (エミール・ソーレ編曲)

   小町碧(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ) (2014年録音、MusiKaleido)

一見バラバラな寄せ集めアルバムに見えるが、実は「ディーリアスとゴーギャン」というテーマでつながっているのである。先日読んだエリック・フェービンによる『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』を受けて購入したCDで、ここでヴァイオリンを弾いているのは、その本の日本語訳を行った小町碧さんである。

ディーリアスがグリーグとラヴェルを連れて行った友人モラードの家。そこでの出会いから生まれた音楽を、小町碧の深い共感を持って奏でたのが、この4曲である。ディーリアスもゴーギャンの絵画を気に入り、「ネバーモア」を購入している。イギリス出身ながら、「イギリス音楽? そんなもの知らないね」と言って、「同国人」の作曲家とはあまり付き合わず、ラヴェルやグリーグらとの交流により、さまざまな刺激を受けたディーリアス。そういうことが、このCDを聴くと、なんとなく感じ取れるような気がするのである。ディーリアスがヴァイオリンソナタ第3番を作曲した頃は、すでに目が見えなくなっていた。それゆえか、「具体的なもの」から離れ、感情の流れによる深い色彩を描いたのが、この曲だという(小町碧さんの解説による)。

前述の本と合わせて聴きたいアルバムだ。
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