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2018年03月13日21:39

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春の山登り

 好天に恵まれた今日は、最高気温も19.3℃。四月中旬並みの気候となった。必要書類を届けたついでに、そこからほど近い山に登ってきた。
 いつものことなのだけれど、登山の準備をするでもなく、何となく足を踏み入れてほどなく後悔した。それほど標高があるわけでもない(300mほど)だけど、延々続く坂道、春の陽気も手伝って汗だくになる。

 頂上付近は台地のようになっていて、そこに大きな寺があり、水族館などがあり、かつてはケーブルカーが通り、旅館や土産物屋もあった。ちょうど30年前の瀬戸大橋ブームのときなどは、ずいぶんと活気もあったと記憶している。

 最後に訪れたのは、その頃くらいだから、目の前に広がる風景も何となくだけれど覚えていた。ただ、あの広場はもっと大きかっただろうとか、道はこんなに狭くなかったはずだとか、子どもの頃の感覚と違っていて面白かった。

 もっとも、建物の半分くらいは廃墟になっていた。ケーブルカー乗り場も、山上駅は残っているけれど、登山口の駅は取り壊され、ケーブルカーだけが残っていた。小さな土産物屋はもちろん、大きな旅館も、昭和の雰囲気を残したまま、朽ちてしまっている。

 再活性化にむけた地元の取り組みもあって、成果が出ているところもあるそうだけれど、当時の賑わいが戻っているわけではない。廃屋の処分もお金が必要である以上、いろいろ難しい。

 それでも、山上からの眺めはとてもよかった。眼下に広がる郷里の景色は、春らしくぼんやりした感じではあったけれど、それがかえって雰囲気を出していた。ふらふらになりながら登ってきた甲斐もあったというものだ。
 ただ、疲れた足に下り坂は思いのほか堪えた。日暮れが近づき、早めに下山しないといけないのだけれど、ふらつく足ではどうにもならない。冬のあいだ、なまった身体を何とかしないとと思わされた一日でもあった。
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