季節は急に変化するもの

　三月に入るや否や、気温が一気に上がり、昨日は横浜で最高気温20℃、今日も14℃を記録した。季節の変化は、少しずつ日ごとにというのではなく、突然にやって来る。そしてそれが急激であればあるほど、天候も荒れる。
　東北地方では、大雪を伴う暴風に見舞われていたようだけれど、昨日は横浜も朝の雨が上がり、気温が急上昇したあと、昼過ぎから強い風が吹きつけた。冬の訪れも、春の到来も、風が運んでくる。

　当初は、この日に郷里へ戻る予定にしていたのだけれど、取りやめた。というのも、本州から四国に渡る瀬戸大橋は、何より風に弱いからだ。実際、列車は強風で一時運転を見合わせたとか。数年前、やはり強風で電車が止まり、車中泊したことを思い出す。

　そして気温がぐっと上がると花粉の飛散もぐっと増える。数日前からくしゃみをするようになって、「いよいよ来たなあ」と思っていたけれど、とりわけこのところはひどい。空気が乾いている上に風も強ければ、花粉も勢いよく飛んでくる。日中は、上昇気流に乗って上空を飛んでいても、気温が下がる夕方以降、地表近くに舞ってくる。洗濯物の取り込みも早めにしないといけない。

　とはいえ、暖かい外の空気を取り込みたくて、日中、窓を開けっぱなしにしていたところ、なんと早くも蚊が入ってきた。いつもは五月の連休あたりまで蚊はいないはずなのだけれど、冬の間でも生息できる場所があったのだろうか。

　今日は昼過ぎに鎌倉へ。鶴見〜川崎間の沿線火災が影響して、電車が大幅に遅延したけれど、鎌倉も春の雰囲気。梅があちらこちらで花を開き、観光客、おそらく中国や台湾からの人たちが、レンタルした着物で若宮大路や鶴岡八幡宮の境内を歩いていた。

　明日は桃の節句。梅、桃と開花すれば、あとは桜。春本番までもう少し。