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2016年12月11日12:08

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フランク永井のレコード・ジャケットと「データブック」の記録など

 前回にフランク永井「データブック」の編纂に伴うレコード盤の収集時の話題を書いた。関連したジャケットについてふれてみたい。
 データブックでの最も重要なことは記録の正確性ということになるが、これは発刊後にいろいろなご指摘を受けたりして、ほんの数件だがわずかの修正があり、それはその都度当サイトで取り上げてきた。
 データブックでは次いで大きなこととして評価されているのは、全レコードについてのジャケットのカラー写真を上げていることだ。現物の写真をカラーで掲載することで、視覚的に認識できるのが特徴でもある。
 ジャケット写真は発刊時点ではすべてが判明していたわけではない。それは古いレコードであるだけに、入手や確認が困難であり、調査に当てる費用などのこともあり、おのずと困難があったからだ。データブックにも記したのだが、発刊をきっかけにして、ファンの方々からの情報が寄せられ、完成に近づくのではという将来への期待もこめたものだ。
 おかげさまで、その後もさまざまな情報が寄せられた。さすが、筆者の及ばない情報、所蔵をお持ちの方が多く、ただただ感心感謝をするものだ。全国におわれる熱いファンの力がいまだに根強くフランク永井支持を続けていることか、素晴らしいことと思う。

 レコードは新発売されてから、人気に伴って再版されることが多かった。その際に、ジャケットのデザインも変更されることがあった。特に初期SP盤からEPに移るじきであるだけに、両盤が同時に、EPが後でとかあり、最初はB6サイズのSP用で後に写真を使わない汎用の黄色っぽいEPデザインが使用され、更に後にEP用に新たに写真デザイン版を作るとかあったようだ。
 データブック作成時には、なるべく写真版があればそれを優先した。
 さて、十分な状態ではないが、思いつくままいくつかを紹介したい。
 「東京踊り」だが、これはSPEP双方が分かっていたのだが、初版優先からSP版を採用したが後のEP版のほうが発売された数は多かったようだ。
 「昭和炭坑節」は「ヒョッコロ音頭」のB面だが、発刊後入手したジャケットはSP版だが2種ある。
 「大阪の花」は「大阪まつり」のB面。これはもしかして写真ジャケットはないのではとあきらめていたもの。これが最近発見されてもっとも数多く情報を寄せてくださっている方からの提供。
 「グッド・ナイト・スイートハート」は雪村いづみの「ジングルベル・マンボ」のB面。SP盤のジャケットが2種だ。
 データブック発刊時に未発見だった「たそがれシャンソン」のSP版ジャケット。それにこれだけはやはりないんだろうなと思い続けてきた「兄弟星」(1960年第15回芸術祭参加作品)の写真ジャケットの存在が確認された。
 子供向けに発売されたいずれも服部公一作品で「月火水木金土日の歌」「お尻を打つよ」「ハダカの歌」。さらに「赤ちゃんは王様だ」(1963:第5回レコード大賞歌唱賞)だが、ごらんのように3種ある。ソノシート盤など多く世に出ているのだが、これは意外にEP盤が入手困難。どこにもありそうなものに思うが。。。
 このように、力及ばずで存在していても見いだせなかったものあり、きっと存在しないだろうと長く思っていたものが、不意に出てきたりと、まあたいへん楽しませていただいた。

 ちなみに、現時点でも判明できない(きっと存在しているのだろうが、あるに違いない)ジャケットがまたいくつかある。盤自身の存在が相当にレアだがそれが手元にあってもジャケットだけは見つからないというだけに、ファンの皆さんのさらなるお力添えを得て、ぜひとも発見してみたいものである。

 1956:A-5211「B-ばらの刺青/A-恋人になって(雪村いづみ)」
 1959:V-41912/VS-179「愛情のれん/入社前祝い(明石光司)」
 1963:BS-132「カラスの歌/おじさんの子守唄」

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