日頃のストレスを忘れるため、休日は気持ちを切り替えて過ごすことにしているが、特に予定のない日は、ぶらりと無目的に出かけることもある。
そんな訳で、今日は鉄道三昧の一日となった。新幹線などで意味もなく遠出往復も考えたが、結局は南関東をグルグル回ることになった。
●中野島 → 稲田堤 (JR東日本)
自宅最寄駅の南武線中野島駅から立川行きに乗車する。立川行きに乗ったのは、次に来る電車が下り方面だったらだ。上りが先に来たら川崎行きに乗ったはずだ。これくらいいい加減な旅程である。次の稲田堤でおりる。
●京王稲田堤 → 本八幡 (京王、都営地下鉄)
京王稲田堤から区間急行本八幡行きに乗車する。都営地下鉄新宿線に直通する電車で、京王の車両である。どこまで行くか決めていないが、とりあえず乗る。急ぐ理由はないので、調布で接続する特急には乗り換えず、そのまま乗っていく。区間急行は仙川にも停まるという事実を初めて知る。気が付いたら笹塚を過ぎて地下へ。そのまま都営新宿線に入り、市ヶ谷、神保町あたりを過ぎると車内はガラガラになった。結局終点の本八幡まで行ってしまった。都営地下鉄唯一の千葉県内の駅だ。
●京成八幡 → 京成船橋 (京成)
ヤマダ電機のビルの中を通路として通っていくと京成八幡駅に出る。最初に来た電車に乗ろうと思っていたら、各停京成津田沼行きが来た。東中山で特急の通過を待つ。津田沼まで行くと、千葉方面か成田方面の選択肢はあるが、京成ばかりでも何なので東武に乗ろうと思い、船橋でおりる。
●船橋 → 新鎌ヶ谷 (東武)
船橋からは、東武野田線の柏行きに乗る。東武野田線は東武アーバンパークラインなる愛称を付けているが、この名称は定着しているのだろうか。新しい(?)車両で、野田線らしくない。野田線といえば、単線のローカル線のイメージだったが、複線化もかなり進み、すっかり近郊路線になったようだ。新鎌ヶ谷でふらりとおりる。乗り換えの選択肢が北総、京成、新京成とたくさんあるためだ。
新鎌ヶ谷駅をおりてびっくりした。駅が出来た頃は駅前には何もない未開の場所だったのに、4線(北総と京成は実質一緒だが)が交わる駅ということだからか、駅前の商店もかなり増えてにぎやかになっていた。
昼が近いので、駅前にいつの間にかできていた「アクロスモール新鎌ヶ谷」内で食事をすることにした。インド料理店「ロイヤル・ベンガル」に入る。休日はバイキングが基本らしいので、それにする。バイキングとなると、以前は腹いっぱい食べ過ぎるくらい食べたものだが、今はそんなことはしない。「食べ過ぎるほど食べる」だけの若さが足りない。ほどよく食べたところで店を出る。
(アクロスモール新鎌ヶ谷)
●新鎌ヶ谷 → 品川 (京成、都営地下鉄、京急)
北総の改札口を入る。北総鉄道と京成成田スカイアクセス線は線路を共有しており、というより「スカイライナー」と「アクセス特急」が京成、急行と各停が北総だが、次に来たのは京成のアクセス特急羽田空港行きだ。成田空港と羽田空港を結ぶもので、京成の車両である。これに乗る。東松戸で反対側に停まっていたアクセス特急は京急の車両だった。京成高砂、青砥、押上を過ぎて都営地下鉄浅草線に入り、泉岳寺を過ぎて京急に入ると、再び地上に出て品川だ。このあとは羽田空港国際線ターミナルまでノンストップで行ってしまう。羽田空港に行きたい訳ではないので、品川で一旦ホームにおりる。
(品川に着いたアクセス特急)
●品川 → 横浜 (京急)
アクセス特急(京急内は快特)に続いて来たのは快特三崎口行きで、これに乗車する。京急川崎のあたりは見慣れた風景だが、ここは通り過ぎて横浜まで行った。京急の快特は高速でビュンビュン飛ばすので、乗っていて気持ちよい。
●横浜 → 海老名 (相鉄)
たまたま京急は一番前の車両に乗っていたこともあり、横浜の出口は相鉄側になったので、横浜からは相鉄に乗る。次に出るのは急行海老名行きだ。二俣川までノンストップだが、相鉄の急行は相変わらずゆっくり走る。二俣川からは各駅に停まり、大和か海老名かで悩んでいたら、そのまま終点の海老名に着いてしまった。
(海老名に着いた相鉄の急行)
●海老名 → 相模大野 → 新宿 (小田急)
小田急の乗り場に行くと、各停新宿行きが最初に来るのでこれに乗る。このまま登戸まで乗っていけば自宅に帰れるが、相模大野で特急ロマンスカーに接続するとの案内を聞いて、これに乗ることにする。「えのしま82号」が先に到着し、後ろに「さがみ82号」を連結して発車する。その間に新宿までの特急券を購入する。車内はあまり混んでいなかった。途中新百合ケ丘に停まり、あとは新宿までノンストップだ。高架複々線区間を快調に飛ばす。33分で新宿に到着した。
(新宿に着いた小田急ロマンスカー)
小田急線は地元の鉄道で、新宿は庭みたいなもの(?)で、鉄道気まま旅も終わった気分になり、紀伊国屋書店やディスクユニオンを覗いたりと「日常」に戻るが、帰りは小田急でも京王でもなく、ちょっと別ルートにしてみた。最後の仕上げである。
●新宿三丁目 → 武蔵小杉 (東京メトロ、東急)
東京メトロ副都心線のホームに行くと、新宿三丁目始発の各停菊名行きが入ってきた。東急の車両だ。これに乗車する。そのまま東急東横線に直通する。元住吉まで抜かれずに各駅に停まっていく。渋谷を過ぎて地上に出ると、外は暗くなりかけてきた。もうだいぶ日が短くなった。武蔵小杉でおりた。
●武蔵小杉 → 中野島 (JR東日本)
武蔵小杉からは南武線で自宅最寄駅に帰った。いつも通勤に使っている路線で、面白いものは特にない。
自宅最寄駅のある南武線以外はJRには乗らず、私鉄と地下鉄だけで東京、千葉、神奈川の3都県をめぐった。だからどうしたというような、意味のない一日かもしれないが、こんな日があってもいい。そういえば、大手私鉄では西武だけ乗らなかった。逆にいえば、西武以外の大手私鉄には乗った訳である。
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