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2016年10月16日21:02

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【散策】 大人のよみうりランド

ここのところ休日は雨の日が多かったが、昨日と今日は晴天の行楽日和となった。近くを散策しようと思い家を出るが、ふと、久しぶりによみうりランドに行きたくなった。よみうりランドは自宅のすぐ近くなのに、何年も、いや何十年も行っていない。遊園地といえば子供の遊び場のように思われがちだが、大人の視点で楽しめる遊園地の1日もあるだろうと、行くことにした。題して「大人のよみうりランド」である。

京王よみうりランド駅から向かうことにする。ここから行くには、ゴンドラに乗っていくか、小田急バスに乗っていくのが一般的だが、もう一つ、歩いていくということも可能だ。今日は歩いてみようと思う。「巨人への道」という名前の付いた長い階段を上っていくのである。「巨人」とはもちろん、プロ野球の読売ジャイアンツのことで、よみうりランドの敷地内に球場や練習場がある。プロ野球選手なら苦にならない登り階段も、日頃の運動不足の身には堪えるが、ようやく登り切ると、長嶋茂雄氏の筆による「巨人への道」の碑が見える。字はあまりうまくないようだ。球場の前を過ぎるとよみうりランドの入口だ。まだ朝の9:30だが、すでに開園しており中は賑わいはじめている。入園券1,800円を買って中に入る。乗物やアトラクションの類を楽しむ予定はないので、入園料だけのチケットだけである。係員はみんな三角帽子に黒いマントの魔女の格好をしている。ハロウィンということらしい。

さて、最初に向かうのは聖地公園だ。よみうりランドの一角に、遊園地の賑やかさとは別世界の場所があるのだ。「聖地公園入口」の案内にしたがって奥の方に進む。扉を開けて細い道を行くと、遊園地の外に出てしまったような感じだ。聖地広場という広場があるが、誰もいないので静かだ。池のところに行くと、動物たちの慰霊碑があった。園内で飼われていた動物たちの霊を慰めるものだろう。遊園地の大勢の客は、このような碑があることには気付かないと思う。

池の横を歩いて、丘に登って行くと、聖人たちの像が並んでいる。伝教大師、弘法大師、法然上人、栄西禅師、親鸞聖人、道元禅師、日蓮聖人、良恩上人の7人だ。こう勢揃いされると、圧倒されてしまいそうだ。その横にあるのが、聖観世音菩薩像、またの名を「よみうりランド観音」という観音像だが、お堂には鍵がかかっていて、中に入ることは出来なかったので、外から拝むだけとする。重要文化財に指定されているという。七聖人像の左側にある朱塗りの塔は多宝塔だ。そして丘の上にある鮮やかな朱塗りのお堂は妙見菩薩像が鎮座している妙見堂である。妙見菩薩像も重要文化財に指定されている。丘の頂のひときわ目立つ建物は、聖地公園のシンボルである釈迦如来殿である。2500年前に入滅した釈迦の仏舎利と聖髪が収められているという。この釈迦如来殿も中に入ることは出来ず、外から眺めるだけとなった。

ひと通り聖地めぐりをして下におりる。唐棕櫚の樹がある。名前のとおりシュロの一種で中国原産の帰化植物である。樹皮は蓑やシュロ縄の原料にもなる。

来た道を引き返して遊園地の方に戻る。この間、誰一人見かけなかった。まさに遊園地の賑やかさとは別世界であった。よみうりランドに来て、聖地公園まで行く人はほとんどいないと思われる。

大観覧車の下には自動車が置かれている。電気自動車だ。日産e-NV200である。電気自動車の普及にはまだ時間がかかりそうだが、近年注目が高まっている。なぜこんなところにあるかというと、大観覧車のライトアップの電源を、この電気自動車から供給しているらしい。もちろん今はまだ日中なので、ライトアップはしていない。仕事柄EVが気になったが、これも遊園地の客の大半は、あまり気に留めないだろう。

大観覧車の下から少し中の方にいくと、「え、なにこれ?」というものがある。私がそう思ったのではなく、そう書いてある店があるのだ。何だろうと行ってみると、プーティンの店だった。日本でも最近は知られてきているので、すでに「え、なにこれ?」ではないと思うが、カナダでは一般的なファーストフードである。フライドポテトにグレイビーソースとチーズカードをかけたもので、平成24年に下北沢に1号店がオープンしたという、ロブソンフライズという店だ。それ以前は日本では知られていなかったというが、そんなに新しいものだとは思わなかった。「え、なにこれ?」に釣られたついでに、プーティンを買って食べる。中途半端な時間の朝食となった。たしかに、クセになりそうな味である。

遊園地のアトラクションのエリアはさっと素通りして、「グッジョバ!!エリア」の方に行ってみる。ここには、ブング・ファクトリー、フード・ファクトリー、カー・ファクトリー、ファッション・ファクトリーが並んでいる。それぞれ、コクヨ、日清食品、日産自動車、ワールドが提供しているものだ。ブング・ファクトリー(なぜ「ブング」だけ日本語なのか分からないが)では、針のいらないホチキスでお面を作ろう、フードではオリジナルのカップ焼きそばUFOを作ろう、カーではカイゼンを積み重ねて効率的に車の模型を作ろう、ファッションではハロウィンの三角帽子を作ろうと、それぞれワークショップを行っている。遊園地のアトラクションで遊ぶのとはまた違った楽しみ方が出来るようになっている。どれかに参加してみようとも思ったが、「45分待ち」だの「75分待ち」だの、どれも人気のようだ。これは他の子供たちに譲って、自分はしないことにした。単に待つのが嫌いなだけだが。フード・ファクトリーの入口にある大きな薬缶が目立つ。カー・ファクトリーの中には変身ロボCIRA(サイラ)なる巨大なロボットが置かれており、ロボット態と自動車態に30分おきに「変身」するそうだ。実際に「変身」するところまでは見ていないが、ちょっと面白そうである。

また園内をぶらぶらと歩くと、目に付いたのは「ストーンハウス」という店だ。その名のとおり、石を売っている他、砂の中から石を掘り出すという遊びも出来るようだ。ちょっと外れた場所にあるせいか、中は人が少なかったが、きれいな石をいろいろと眺めていると、意外と気分が落ち着くものだ。折角だから、エメラルドの原石を買っていった。自宅での置物にするつもりだ。原石なので高くはない。972円である。

さて、中途半端な時間に朝食(?)を食べたためか、昼を食べる時間は正午をだいぶ過ぎてからとなったが、園内にあるGood dayという店で食べることにする。この時間でも結構混んでいた。カレー、ラーメン、スパゲッティが中心の店で、軽く食べるには良い。ボロネーゼ・パスタを食べた。

ジェットコースター「バンデット」だの、ゴーカートだの、本当は乗ってみたいものもあるのだが、乗物やアトラクションは今日はなしと決めたので素通りして、そろそろ出ることにする。9:30から14:30ぐらいまで、意外と長く園内に居た。遊園地の多くの客から見ればほとんど興味のなさそうなところだけを回った。どこが「大人のよみうりランド」だったのか曖昧だが、子供が興味の中心となるであろうアトラクション類には乗らなかったということである。園外に出た。帰りは小田急線の駅に向かうことにした。読売ランド前駅行きのバスが便利だが、ちょうど新百合ケ丘駅行きが出るところなので、こちらに乗って帰った。
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