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2016年07月24日13:33

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本を介して「自分」を語る 読書感想文

 子どもに限らないのかもしれないけれど、感想文でやりがちなのが、本のあらすじを書いてしまうこと。そして「面白かった」など、気持ちをそのまま文にしてしまうことだ。

 もちろんそうしたい気持ちも分かる。物語の内容を知らないと、感想文を読む側に気持ちが伝わらない。そして、読後の感想なんて文章にしない限り、「面白かった」「つまらなかった」くらいにしかならない。

 けれどもそれでは感想文にならない。読んだ本からどのような示唆を受けたか、自分のことと比較して考えをまとめたもの、これが読書感想文の形式といっていい。

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 あらすじを書くのも、「要約」という作業を経たものであれば、むしろ読解力を高めることにつながる。物語や評論の要点をまとめるのは、受験はもちろん、大人になってからも役立つスキルになる。

 また、内容をまとめるなかで、特に印象に残ったものについては、たとえば自分の経験と照らし合わせて主人公の気持ちや行動に沿ってみたり、あるいは違う見方を示してみたりできる。登場人物の男の子が、はじめておつかいに出たときの気持ちを、自分の経験と重ね合わせてみる。そのときの不安、あるいはちょっぴりワクワクした思いなどがそこでよみがえってくる。

 感想文は「面白かった」ではなく、その本をきっかけとして、「自分」をどう表現できるかということだといえる。したがって、それがどういう物語であったかはきっかけに過ぎない。だからあらすじを細々と描く必要はないのだ。むしろ限られた原稿用紙に書くことは自分のこと。そういう気持ちで臨めばいい。

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