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2016年07月07日10:29

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ポンド安とミニベロの関係

 為替の大きな変動は、たとえば外貨預金や外国株式の運用にも影響が出る。特に株や債券については、ドルやユーロ建てだった場合、売買価格や利率だけでなく、為替の動向という変数が生じるので、円ベースで得をしているのか、損をしたのか考えるのがややこしい。基本的には、ドルならドルで運用することを前提として、そういう面倒くさいところは考えないようにしている。

 ところで、為替の動向がもっと身近に感じられるものとして、ひとつは海外旅行、そしてもうひとつは輸入品の価格というものがある。この夏は、昨今の円高傾向がレジャーにも反映されているらしく、海外旅行に出かける人が増加しているのだとか。逆に、一時期話題になったインバウンド、すなわち海外から日本にやって来る観光客は下火となるに違いない。爆買いもひと休みだろう。

 また輸入品については、とくにブランド品に注目が集まる。代表的なのが洋服のバーバリー、陶磁器のウェッジウッドなどだ。バーバリーは特に、三陽商会との提携を解消し、日本でも直営に変更したために、知名度は高いが入手しづらくなった。個人的には、日本人の体形に合わせて作られた三陽商会時代と比較すると、直営のほうは敷居も高いけれどサイズ感も違ってきているので、何とも…。

 ともかく、イギリスのEU離脱という衝撃は、通貨ポンドを直撃して現在、1ポンド=130円くらいのレートになっている。一年前は1ポンド=190円くらいだったのだから、下落幅の大きさがよく分かる。

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 さて、イギリスブランドといえば、高級品や紅茶というイメージが強いけれども、自転車もそのひとつである。もっとも、イタリアやフランスのようなロードバイクメーカーではなく、日本でもよく見かけるようになった小径車の折り畳み自転車、いわゆるミニベロだ。

 代表的なのがブロンプトン、アレックス・モールトンで、小回りが効くから街乗りには最適で、コンパクトにたためることで小旅行のお供にもなる。ロードバイクのように、むちゃくちゃスピードが出るわけではないけれど、そこまでの速度を自転車に求めているわけでもない人にとっては、ミニベロはいい乗り物だと思う。

 日本で売られている他メーカーのミニベロも、だいたい5万円台からで、いわゆるママチャリと比べると高い。ただ、イギリスをはじめ、ドイツなどのミニベロは、やはりもっと高くて、10〜20万円、ものによってはそれ以上する。ロードバイクほどではないにしても、価格設定が高いのは確かだ。

 近年の円安で、海外メーカーの自転車も値上がりしている。価格が10万円以上の製品だと、価格も数万円上乗せされることもあった。ブロンプトンにしても、数年前は20万円未満だったはずなのだけれど、現行モデルはそれを上回るものも出てきている。

 では、いまが買いかというとそうでもない。価格設定は、その年ごとのモデルによって決まっているので、直輸入でもしない限り、いまは割高感がある。気になっているのは、来年発売されるものがどれくらい価格を抑えてくるかという点である。
 もちろん、その間にポンドや円に大きな変動があれば、値段もいまとあまり変わらないなんてこともあり得るので何とも言えないのだけれども。

 ユーロにしてもポンドにしても、政治や経済、社会情勢が不安定なため、相対的にその価値を下げている。ここ数年は円安基調で、海外メーカーの自転車も手が出しにくいところではあったけれど、来年あたりはひょっとすると久々の「買い」な環境となるかもしれない。

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バーバリーが2割安!? 「英国EU離脱」で英ブランドに影響も
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=4080707
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