前回、初めてミヨーのCDを買って聴いたと書いたが、それを機にもう少しミヨーの作品を聴いてみようと思い、CD店に行ったら、ミヨーの没後40周年を記念して発売された10枚組BOXの在庫があったので、いろいろな作品を概観的に聴くのにいいかなと思い購入した。
とりあえず一通り聴いてみた。収録作品と演奏者は次のとおりである。
●ダリウス・ミヨー (フランス、1892-1974)
【1】
・バレエ音楽「屋根の上の牡牛」
・組曲「ブラジルの郷愁」
・バレエ音楽「世界の創造」
レナード・バーンスタイン指揮 フランス国立管弦楽団 (1976録音)
・フランス組曲、
・プロヴァンス組曲
ジョルジュ・プレートル指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 (1983録音)
【2】
・交響曲第2番
ジョルジュ・ツィピーヌ指揮 パリ音楽院管弦楽団 (1953年録音)
・交響曲第4番
・交響曲第8番「ローヌ河」
ダリウス・ミヨー指揮 フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 (1968録音)
【3】
・エクスの謝肉祭
・ピアノ協奏曲第1番
・ピアノと管弦楽のための5つの練習曲
・ピアノ協奏曲第4番
・バラード
クロード・エルフェ(Pf)/デイヴィッド・ロバートソン指揮 フランス国立管弦楽団 (1992録音)
【4】
・チェロ協奏曲第1番
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)/ケント・ナガノ指揮 ロンドン交響楽団 (1989録音)
・ハープ協奏曲
ドミニク・カンブルラン(Hrp)/ケント・ナガノ指揮 リヨン歌劇場管弦楽団 (1992録音)
・マリンバ、ヴィブラフォンと管弦楽のための協奏曲
ペーター・ザードロ(Mar、Vib)
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 (1992録音)
・2台のピアノと4つの打楽器のための協奏曲
ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(Pf)/ジャクリーヌ・ロバン=ボノー(Pf)
ディエゴ・マッソン(Perc)/ジャン=シャルル・フランソワ(Perc)
ジャン=クロード・カサドシュ(Perc)/ジャン=ピエール・ドゥルーエ(Perc) (1967録音)
【5】
・フラテリーニのタンゴ
・溶けたキャラメル
アレクサンドル・タロー(Pf) (2012年録音)
・スカラムーシュ
・マルティニク島の舞踏会
クリスティアン・イヴァルディ/ノエル・リー(Pf) (1971録音)
・パリ
ノエル・リー、 クリスティアン・イヴァルディ、 ジャン・フィリップ・コラール、 ミシェル・ベロフ(Pf)
・ブラジルの郷愁
・4つの無言歌
・組曲「春」第1集/第2集
・組曲「秋」
ジャック・フェヴリエ(Pf) (1957録音)
【6】
・弦楽四重奏曲第12番
イタリア弦楽四重奏団 (1954録音)
・弦楽四重奏曲第14番
ベルネード弦楽四重奏団 (1969録音)
・弦楽四重奏曲第15番
パレナン弦楽四重奏団 (1968録音)
・弦楽八重奏曲
ベルネード弦楽四重奏団/パレナン弦楽四重奏団 (1969録音)
【7】
・フルート、オーボエ、クラリネットとピアノのためのソナタ
エマニュエル・パユ(Fl)/フランソワ・メイエ(Ob)/ポール・メイエ(Cl)/
エリック・ルサージュ(Pf) (1998録音)
・フルートとピアノのためのソナチネ
エマニュエル・パユ(Fl)/エリック・ルサージュ(Pf) (1997録音)
・ヴァイオリンソナタ第2番
フランク・ペーター・ツィーマーマン(Vn)/アレクサンダー・ロンクィッヒ(Pf) (1991録音)
・オンド・マルトノとピアノのための組曲
ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ)/イヴォンヌ・ロリオ(Pf) (1961録音)
・弦楽三重奏のためのソナチネ
・弦楽三重奏曲
パリ弦楽三重奏団 (1984録音)
【8】
・ルネ王の暖炉
パトリック・ガロワ(Fl)/ミシェル・クロックノワ(Ob)/ギイ・ダンガン(Cl)/レジス・プラン(Fg)
ミシェル・カンタン(Hrn) (1985録音)
・ヤコブの夢
ジャン=ルイ・カペツァリ(Ob)/ジャック・プラ(Vn)/ジャン=バティスト・ブルニエ(Va)
ダニエル・ラクロー(Vc)/ジャン=マルク・ロワゼル(Cbs) (1985録音)
・2つのスケッチ
フランス放送国立管弦楽団木管楽器団員 (1953録音)
・2つの都市
・平和のカンタータ
・ヴァレー地方の4行詩
ステファヌ・カイヤ声楽アンサンブル (1962〜1964?録音)
・ひそかに書かれた6つのソネット
ジョン・オールディス指揮 フランス声楽グループ (1991録音)
【9】
・歌劇「メデ」より親愛なるコリントの人々
ナタリー・デセイ(Sp)/パトリック・フルニエ指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
(1996録音)
・黒人女性の3つの歌
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms)/アーウィン・ゲージ(Pf) (1979録音)
・ユダヤの詩〜哀歌
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)/ヘルマン・ロイター(Pf) (1970録音)
・ユダヤの詩〜歌う看護師
ドーン・アップショウ(Sp)/ジェローム・デュクロ(Pf) (1999録音)
・ユダヤの詩〜歌う看護師、 諦めの歌、 恋の歌
・ペトログラードの夜〜10曲
ジャーヌ・バトリ(Ms)/ダリウス・ミヨー(Pf) (1928録音)
・結婚カンタータ
・ロンサールの4つの歌
・四大元素
・歌劇「ボリヴァール」よりマニュエルのアリア/子守歌
・泉と湧水
ジャニーヌ・ミショー(Sp)/ダリウス・ミヨー指揮 パリ音楽院管弦楽団 (1956録音)
【10】
・バレエ音楽「屋根の上の牡牛」
ダリウス・ミヨー指揮 シャンゼリゼ劇場管弦楽団 (1958録音)
・スカラムーシュ
ダリウス・ミヨー/マルセル・メイエ(Pf) (1938録音)
・バレエ音楽「世界の創造」
ダリウス・ミヨー指揮 19人のソリストたち (1932録音)
・バレエ音楽「夢」〜抜粋
ダリウス・ミヨー指揮 パリ交響楽団 (1934録音)
・ピアノ協奏曲第1番
マルグリット・ロン(Pf)/ダリウス・ミヨー指揮 パリ交響楽団 (1935録音)
・ブラジルの郷愁〜パイサンドゥー
・組曲「秋」〜アルファマ
マルグリット・ロン(Pf) (1936録音)
・シネマ・ファンタジー
ルネ・ベネデッティ(Vn)/ジャン・ヴィエネル(Pf) (1928録音)
ミヨーの自作自演を含む、充実の10枚だ。バーンスタインによる「屋根の上の牡牛」は、ノリノリというよりもじっくりと聴かせる感じで、なかなか面白い。ミヨー自演の方はノリノリだ。交響曲や弦楽四重奏曲といった主要作品(?)は、ここの収められている曲だけを一度聴いただけでは、まだピンとこない。別の番号の曲もいずれ聴いてみよう。チェロ協奏曲は結構いい感じかなと思ったが、第3楽章に来た途端、あちゃー。マリンバの協奏曲は伊福部のラウダのようなのを予想していたら、だいぶ雰囲気が違った。いいなと思ったのはピアノ曲集と、木管アンサンブル、無伴奏声楽アンサンブルの曲。「屋根の上の牡牛」以外は初めて聴く曲ばかりかと思っていたが、「フラテリーのタンゴ」はどこかで聴いたような...。10枚目最後の「シネマ・ファンタジー」って、「屋根の上の牡牛」の原曲(?)なのね。
まだまだ聴いていない作曲家や作品は多いが、そういうのは、1枚ずつよりも効率のよい組物で買うのが良いかな。
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