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2015年09月09日13:40

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「がんと闘う不安」とどう向き合うか

 我が家はがん家系で、祖父母のうち三人、両親は二人ともがんだった。このうち祖父母の場合は、がんの情報が一般的でなかったから、本人がそれを知らぬままに入院し、治療を受けるということもあり得た。いまから20〜30年前のことである。

 ところが両親が病院にかかるようになった10年くらい前になると、がんの告知を家族だけが受けていても、患者である本人も薄々これに気づくようになった。それだけがんも一般的に認知されるようになったし、昔と比べて「がん=死ぬ病気」でもなくなりつつある。

 しかしそれでも、がんの進行具合によっては助からない場合もある。実際、祖父母も両親もがんであることが分かったときには転移が進んでいて、外科手術は難しい段階だった。がんを告知されたとき、仮にそれが助かる段階であったとしても、精神的なショックは大きい。

 そして治療にしても、昔ほどの大手術はしなくてもよくなったし、抗がん剤の種類も増えた。患者の負担は軽減されていることは間違いない。ただ、体質によっては副作用が大きく出る人もいるし、苦痛を我慢してもがんに対する効果があまり表れないこともある。
 また、がんを治そうとするあまり、強い薬を選んでしまって、かえって副作用で体力を落とし、命を縮めてしまうこともある。がんと闘うハードルは、依然として高い。

 特に女性の場合は、乳がんや子宮がんなどでは患部の切除に抵抗もある。そうでなくても、抗がん剤を使った場合、まず間違いなく髪の毛がごっそり抜ける。精神的にも非常につらい。
 それに副作用には、おう吐や貧血なども加わるし、それを緩和するための錠剤を何種類も飲み続けなければいけない。日常生活に復帰できるといっても、定期的な通院、薬の投与、再発の恐怖に耐えながらのものだから、簡単なことではない。

 それを看る家族も、不安やストレスを抱えながらの暮らしになる。がんを患っている父や母から、理不尽なことを言われることもある。それでも病状が安定すること、回復を祈る毎日が続いていく。

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 がんは、その治療法だけでなく、ケアについも日進月歩。父のときが11年前、母のときが4年前になるけれど、その期間でも確かに前進していることが感じられた。体質の違いもあるのだろうけれど、抗がん剤の副作用は抑制できていたし、なるべく在宅できる体制も整えられていた。

 それでもやはり、来るべきときは来るわけで、そこまでに本人も家族も苦痛や不安がなかったわけではない。これらをどう緩和していくか。病理的な研究、有効な治療法、特効薬の開発と同時に、患者とその周辺のケアにも改善すべき課題は少なくない。

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がんの悩み「副作用」など増加
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3607025
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