学生の頃は、時間はあってもカネはないので、鉄道でどこか遠くへ出かける時は、夜行列車の自由席を利用することが多かった。特急に乗るという発想はなく、新幹線など論外だった。
当時は夜行列車もたくさん走っていたが、学生が休みの時期はどれも混雑していた。
そこで、確実に座るためには早目にホームに行って並んでいる必要があった。
列車が到着するまでのホームでの待ち時間での暇つぶし方法をいくつか。
当然、同行する友人も「鉄オタ」なので大体こんなことをしていた。
【１】 駅名しりとり
ルールは普通のしりとりと全く同じ。ただし、鉄道の駅名のみをいう。東京→上野→乃木坂→鹿児島→町田→・・・ 等。
最初のうちは快調に続くが、「そんな駅あるのか？」というような超ローカル駅名が出てくると怪しくなる。その時は、手元の「時刻表」の路線図を開いて確認タイム。存在が確認出来れば続行するが、大体そのあたりで飽きてくるので、わざと「ん」で終わる駅名を言ったりして強制終了させる。
【２】 となりの駅
相手が言った駅のとなりの駅を順番に言っていくという単純なもの。乗換えのある駅では別の線に乗り換えてもいい。ただし、同じ駅を二度通ってはいけないこととする。でないと、ひたすら山手線をグルグル回っていたり、東京→有楽町→東京→有楽町→東京→・・・、とエンドレスになる。
これに勝つためには、行き止まりの線に誘導すればいい。同じ駅を通れないのだから真っ直ぐ進むしかなく、終点の駅を言った方が勝ちである。ただし駅の数を間違えると墓穴を掘ることもある。
大抵、支線に入ったり首都圏から離れたりすると駅の順番があやふやになり、そのあたりで勝敗つかずに終わってしまう。
【３】 ひたすら駅名をいう
これは単純で、「あ」で始まる駅名を順番に言って、つまったら負け。次は「い」、その次は「う」と続けるが、カ行あたりまで行くと飽きてきて終わってしまう。
【４】 駅あてクイズ
ヒントをいくつか出して駅名を当てる。�‐莵澣區瑤�日本一の駅。�△海留悗鮖枠�とする大手私鉄がある。��２つの自治体にまたがっている。 答え：新宿。 実際はもっと難しいヒントを出し、「そんなの分かるかよ！」、ということになる。
【５】 ○○の付く駅名
お題を決めて、駅名を言い合う。つまった方が負け。たとえば、植物の名前が入った駅。桜木町、柏、百合ヶ丘、つつじヶ丘、あざみ野、．．．等。
当時はもちろん携帯もスマホもないし、ある意味、のどかな時代だったともいえる。
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