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2015年04月05日20:21

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【音楽】 東京楽友協会交響楽団演奏会@すみだトリフォニー

今日は、東京楽友協会交響楽団の演奏会を聴きに行った。第98回(!)定期演奏会である。おそらくこの楽団の演奏会に行くのは初めてであるが、回数からも分かるように50年以上の歴史がある老舗のアマオケである。今回行こうと思ったのは、もちろんプログラムが魅力的だからだ。北欧音楽好きなら外せない演奏会である。しかし、このオケが北欧音楽を取り上げることは極めて稀らしい。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ステンハンマル: エクセルシオール!
 ・シベリウス: 交響曲第6番
 ・ニールセン: 交響曲第4番「不滅(滅ぼし得ざるもの)」

     指揮:中田延亮
     会場:すみだトリフォニーホール (13:30開演)


今日はずっと小雨が降る天気で、会場近くから見える東京スカイツリーも、展望台のあたりから上は雲に包まれていた。これでは、今日は上に登っても展望を楽しむことは出来ないだろう。しかし、今日はスカイツリーの展望台に登らなくても、より高みに達することが出来るのである。

それが1曲目の「エクセルシオール!」だ。この曲を生で聴くのは2回目であり、もちろん大好きな曲である。冒頭の上昇音階を聴くと直ちに気分はエクセルシオールだ。今日の演奏は、がむしゃらに登っていくというよりは、地に足を付けつつ、着実に登っていって高みに到達するといった感じで、好ましい演奏であった。

続いてはシベリウスの6番である。実はシベリウスを聴き始めの頃は、6番はよく分からなかった。今では好きな作品の一つだが、あまり山場がなく各楽章もなんとなく唐突に終わる印象があったことが、よく分からなかった要因だろう。今日の演奏は素晴らしかった。細部を丁寧に演奏しながら全体の流れを的確に捉え、何よりも聴いていて退屈するところがなかった。やっぱり6番もいい曲だなと改めて認識させてくれた。ちなみにこの交響曲第6番はステンハンマルに献呈されている。

休憩のあとは、ニールセンの4番である。これも聴き始めの頃は、最初と最後はいいが中間部はやや退屈かなという印象があったのだが、もちろん今は好きな曲の一つである。今日の演奏は、これまた素晴らしいものであった。冒頭から高揚感が漂い、中間の長閑な(?)部分も心地よく聴くことが出来た。やはり圧巻は終りの方のティンパニ連打である。終演後に指揮者が各奏者を立たせた時に、ティンパニの2人の奏者に対しての拍手が一番大きかった。


東京楽友協会交響楽団の演奏は初めて聴いたが、演奏レベルも非常に高いオケだと認識した。指揮者も初だったが、もちろん指揮者も素晴らしいのだろう。プログラムによるが、これからも少しはこのオケの演奏会にも行こうかと思う。

ところで、今年生誕150年目のシベリウスは、いろいろなオケが演奏会のプログラムに取り上げている。同じ年に生まれた(したがって同じく生誕150年目)カール・ニールセンも、シベリウスほどではないが、それなりに盛り上がっているのだろう。それに合わせてなのかどうか、同じ北欧ということでステンハンマルも合わせて演奏されることがあるようだ。ここ(mixi)ではステンハンマルはメジャー作曲家だが、一般のクラシックファンにはまだまだ馴染みの薄い作曲家かもしれない。でも、ステンハンマルは数多くの名作を残しており、もっともっと演奏会で取り上げられていい作曲家だと思う。

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