mixiユーザー(id:60260068)

2014年12月05日00:14

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詩『星座』



うす暗い街灯に映しだされた
葉裏のみどりを背にして
黒い二つの水晶体そのものが
私に煌めきを放っている

深い宇宙に偽りはなく
愛という天秤では測りきれない
彼方からあらわれた彗星が
すれ違いざまに引き合っただけ

あの時流れおちた涙は
流星群にまぎれて
おそらく消えることなく
いつか星になって

遠ざかる星は永劫に
点になりまた点になり
虚空に星座をつないで
静かな夜に冷たく刻みつづける



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