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2014年11月04日03:14

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詩『妹』(しばり詩第四段)


容姿に恵まれた姉のうしろで
妹はいつも泣いていた
姉にいじめられたわけでも
恨んでいたわけでもない
ただ自分も姉のように生まれていたらと
光のあたる姉の影になって
目立たないように

姉は何でも手際よくこなした
妹はママにおこられないように
服を汚さないように
顔いろをうかがって
ある日妹は病院にかつぎこまれた
左手に巻かれた包帯が
痛々しくて

母は抱きしめ声をあげて泣いた
真実を目のあたりにして
これまでを恥じ
全てを受け入れて
母は今日の日を待ちわびていた
姉に三年おくれて
妹の晴れすがた





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