『驟雨−shuuu』

雨、どしゃぶる
こんな時に空なんか見るか！

フロントガラスはジャグジー
海岸沿いの雨とラブホテル
思い出したくもない女の顔

前進できないのは何も見えないから
後続車の大ばか野郎め
ぶつけて来やがれ！

雨は涙
って、ふざけろ！
どれだけ泣いてりゃ気がすむ

やかましい！
何も聞かない
耳元で俺を責めるな、
目の前に立って泣くな、
首を振ったって嘘だって分かる
俺を見つめてどうする
闇を背へ味方につけて
おまえは、ただただ儚くて
透き通ってて
消えていくまぼろし

雨、なんか、どしゃぶる。