ウルマス・シサスクはエストニア出身の作曲家である。
幼少より天体観測に興味を持ち、その作品は宇宙や星にちなんだものばかりである。
そんなシサスクの作品のみを演奏するコンサートに出かけてきた。
【プログラム】
シサスク:
子供のための銀河巡礼第1集より「カシオペア座」
銀河巡礼第1集 北半球の星空 (全29曲)
ピアノ:吉岡裕子
会場:二子玉川KIWA
銀河巡礼第1集については、12月9日の日記も参照願いたい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1802875755&owner_id=12784286
まさにこのCDに収められた曲集を、同じ吉岡さんのピアノで聴くのである。
吉岡さんは日本において積極的にエストニア音楽を紹介しており、特にシサスクとは交友関係にあり、シサスクのピアノ曲といえば吉岡さん、という感じになっている。すなわち、聴く方は安心してシサスクの宇宙に浸れるのである。
会場もこぢんまりとしたライブハウスであり、たぶん普段はクラシックはあまりやらないだろう。もちろん行くのは初めてだ。
今日のコンサートは「星と音楽のコラボレーション」という副題も付いており、ピアノ演奏に合わせた、星の写真が映し出される。写真は有賀哲夫さんという写真家の撮影によるものだ。次々と星や宇宙の写真が映し出され、音楽とともに神秘的な雰囲気を作り出していた。
この映像のため会場はステージも含めてずっと暗く、ピアノを弾くのも大丈夫かな、と心配をしてしまうが、吉岡さんはシサスクの曲ならどんな環境でも(?)弾けるようである。
演奏は、数曲ごとに区切って吉岡さんが曲名を解説しながら弾いていく。(でないと、今何座なのか分からなくなってしまう人が出そうだし。)
やはり、一番のお気に入り(というか印象に残りやすいの)は「オリオン座」かな。この曲と「うみへび座」の2曲は、内部奏法(ピアノの弦を直接弾く)も加わり、独特の響きが出てくる。
あとは「いるか座」、「かみのけ座」、「こと座」、「マイア」あたりもいいかな。
ワンドリンク分もチケット代に含まれていて、この日のための特別カクテル、「オリオン」と「プレアデス」が用意されていたので、「オリオン」をいただく。(飲物もホール内にも持ちこみ可で、その辺も「ライブハウス」ならではか。)
最後にクリスマスらしく景品が出た。プログラムにはそれぞれ異なった星座が書かれており、吉岡さんが引いたくじに当たった5名に素敵な賞品(のはず)が渡った。(残念ながら僕のはハズレだった。)
ただし、全員にCDのジャケットと同じ写真(もちろん有賀さんの撮影)が配られた。
2時間半、すっかり楽しめたコンサートだった。
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