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2011年12月18日22:42

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【散策】 あさぎり号で沼津へ

師走の慌ただしい中の貴重な休日、天気も快晴だ。こんな日はふとどこかに出かけたくなる。折しも、小田急の来春のダイヤ改正の概要が公表され、「あさぎり」の御殿場−沼津の廃止や、RSEとJR東海371系の引退が告知されていた。これまでも幾度となく「あさぎり」に乗って沼津に出かけていたが、今のうちにもう一度、「あさぎり」で沼津に行くことにした。

朝のんびりし過ぎたせいで「あさぎり1号」には間に合わなくなってしまった。「あさぎり3号」ならば余裕なので、新宿から乗ることにした。沼津までの特急券と乗車券を買って、新宿10:20発の「あさぎり3号」に乗車する。2号車の山側の席だ。JR東海の車両である。日曜日だというのに結構すいている。箱根湯本行きのロマンスカーは相変わらずほぼ満席なのに、やはり利用者が少ないことも「あさぎり」が縮小される理由の一つだろうか。

新宿駅を定刻に発車し、複々線が完成していない梅ヶ丘まではゆっくりと走る。梅ヶ丘を過ぎると快調に飛ばし始める。都内を抜けて多摩川を渡ると富士山がきれいに見える。今日はずっと富士山が見えるはずだ。最初の停車駅である町田で、予想通りかなりの客が降りてしまった。さらに本厚木でも下車客が多く、御殿場線に入る前に2号車はガラガラになってしまった。松田の手前で上りの「あさぎり」とすれ違い、一旦停車したあとゆっくりと渡り線を通って御殿場線に入っていく。山北を過ぎるとやや山深くなってきて、県境を越え静岡県に入ると、駿河小山に停車だ。このあたりは富士山がかなり近くに見える。雲一つない快晴の空で、建物の陰で見えないところはあるにしても、富士山の美しい姿は車窓から常に見えている。御殿場駅からも正面に富士山が見え、裾野に向かう途中でも富士山がずっと見えている。車窓から富士山の眺めを楽しみつつ、新宿から約2時間で終点の沼津に着いた。

沼津には何度も来ているが、結局いつも魚市場のある沼津港の方に足が向いてしまう。駅からバスも出ているが、のんびりと歩いていくのが好きだ。仲見世は師走の売り出しで賑わっている。そこを素通りして、20分ほど歩くと沼津港である。

沼津港周辺も、「沼津港港湾振興ビジョン」に基づいて再開発が進んでおり、少し前に「沼津みなと新鮮館」が出来ていたが、さらに前はなかった「港八十三番地」と称する一角が出来ていて、行くたびに何かしら変化があるようだ。休日の沼津港はいつも人が多く、今日も例外ではなかった。魚市場周辺は魚の販売店と飲食店が並び、駅や市街地から離れたこの場所がいつも賑わうのも、やはり日本人は魚が好きなのだなと思う。新しく出来た「港八十三番地」はあとにして、行き慣れた(?)飲食街にある店で食事をする。すでに13:00を過ぎておりやや空いてきたところで、適当なお店に入って「海鮮丼」を注文する。1,980円也。沼津魚市場近くの店は、どこで食べてもハズレはない。

美味しい食事に満足したあと、辺りを適当にブラブラし、「みなと新鮮館」も覗いてみる。あとで、今夜のおかずもしくは酒のつまみでも買っていこうと思う。その前に、新しく出来た「港八十三番地」も覗いてみる。ここも「魚のお店」が並んでいることに変わりはないのだが、それ以外に水族館もあるようだ。「沼津港深海水族館(シーラカンス・ミュージアム)」で、折角来たのだから中に入ってみようと思う。入場料は1,600円である。結構混雑している。2階建てで、1階は深海魚全般、2階が主にシーラカンス関係となっている。1階の深海魚はもちろん生きているが、2階に生きたシーラカンスが泳いでいる訳ではない。水族館は好きなので見かけたら大抵入ってしまうが、深海魚に限定した水族館というのは珍しいのではないだろうか。深海にはまだ知られざる生物が多くいると思うし、これからも「新種」が発見されるだろうと思うとわくわくする。結局、「新鮮館」で買物していくことはすっかり忘れてしまい、そのままのんびりと歩いて沼津駅に戻る。帰りは正面に富士山が見えるが、午後になって少し雲がかかってきたようだ。

沼津駅に着くと、ちょうど「あさぎり6号」が出発する直前だったので諦めて、三島まで普通列車に乗り、新幹線「こだま」で新横浜まで乗って帰った。
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