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2009年06月07日19:21

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●うみうし独語(360)/■身心快楽(36)

■身心快楽(36)

 ●6月7日(日)  うす曇り、時々晴れ 夕方から風出る

  今朝は団地の掃除の日だった。
  すっかり忘れていたが、早く眼が覚めたので遅れることはなかった。

  私はだいたい棟の南のベランダに面した植栽あたりを、いつも当番のように
  落葉をかき集めたり、草むしりをしたりする。
  ペンペン草のような茎の細い雑草が20センチくらいの高さまで伸び
  毎年、背丈が短くなっている紫陽花がより小さく見える。

  でも、今年は雨もあまり降らないのに、例年より紫陽花の紫が濃いように思う。
  植込みの皐月の緑に映えてきれいだ。

  誰が植えたのか、それとも自然に生えたのか、松葉ボタンも勝手に咲いた。


 ●出勤の妻といっしょに下までおりて、駅の売店でタバコを買おうとしたら
  売店は昼休みでシャッターを降ろしていた。

  しかたないから、広畑橋の手前のコンビニまで行ってハイライト2個買った。
  コンビニの近くの交差点で信号待ちしているとき、ぐるっと首を回転させ
  空を見上げた。

  そこからは360度、空が見えた。
  朝はうす曇りだったのに、陽が射しだして、わき立つような白い雲は夏の雲だった。

  家に帰ると、部屋の中は
  開け放って出た窓から風が吹き抜け、白いレースのカーテンが
  誰もいない部屋でゆったりと揺れていた。



  
 ●「富士日記」昭和四十五年

  昭和45年の6月は、


   ▼六月三十日(火) くもりのち雨
    うぐいすはもう山奥へ帰ったのかと思っていたら、今日はよく啼いている。
    朝 ごはん、生鮭バター焼、かぶ味噌汁、佃煮、海苔。
    午前中、主人と草をむしる。
     ・・・・
    夜 ごはん(豚茶漬)、畑のコンフリーをおひたしにした。うまくも
    まずくもない。
    夜も雨はしとしと降り続く。
    今日はうぐいすばかり啼いていた。雨の中でも啼いていた。
    もうじき山へ入ってしまうからだろうか。

  で、終わって「日記」は七月に入る。
                                  
  7月以降、7月5日〜6日、7月18日〜8月13日に山に行っている。
  7月から8月にかけて一ヶ月ほどの長逗留になっていて、「日記」に
  「明日、東京に帰る」というような文字は見えないけれど、途中一旦
  東京にもどることがあったかもしれない。

  夏休みで花子さんも8月から山に来ており、忙しくなったのか、8月の日記は
  ごく簡単な記述になっている。


  まあ、「世話のやける日々」だったのだろう。

  しかし、大岡昇平夫婦との交流や、村人との会話など、長い記述の部分もある。


  また、そこから拾っていこうと思う。


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