mixiユーザー(id:1040600)

2009年06月03日00:40

4 view

●うみうし独語(350)/■身心快楽(26)

■身心快楽(26)

 ●6月2日(火)・<続>  夜中、風なしときどきウグイスの声

  きょうも帰ってきて、寝た。
  妻はシャンソンの日だ。

  八月のリサイタルの曲目や、もう一人と歌う順番など決めてきたらしい。
  帰り、いつものようにシャンソン仲間のうちに寄って晩飯を食べ、
  田舎から送ってきたというスモモをもらってきた。

  「あんた、晩ごはん食べた?」と聞くから、「寝てた」と言うと
  「なんでやねん、冷や汁まだあったやろう・・?」と言う。

  冷や汁は冷蔵庫の「あずみの水」を加えても
  おいしかった。 というより、前よりおいしくなった。

  「よく出しがとれてるじゃん・・」と私は言った。


  食後にスモモを食べた。
  今頃は桃も桃割れしていない品種が多いように思うが
  このスモモは桃割れしていて、先がキューピーの髪の毛のように
  とんがっていた。

  一口だけ甘く、あとは酸っぱく、野生の渋みと苦味も残った。

  子供のころ、淡路に住んでいて「巴旦杏」といっていたが、
  まだ熟れるの待ちかねて採ってきて食べていたら、それを見て
  祖母が「ああ、酸っぱ! ・・」っと歯のなくなった口をすぼめ
  皺だらけにして、私よりもっと酸っぱそうにしたのを思い出した。

  


 ●風呂にも入った。あとは寝るだけ。


  妻は「なんでも鑑定団」のあと、「数独」やらずに寝た。

  さっき風呂に行ったみたい。



  日付を「6月3日」したものかどうか、と少し迷う。
  夜がまだ明けないので「6月2日」にした。



  
 ●「富士日記」昭和四十五年五月

  5月の2回目は、5月14日から17日まで。


   ▼五月十四日(木)  うすぐもり
    前八時半、東京を出る。朝食(主人だけ)ごはん、豚汁、大根おろし、
    生鮭の照り焼きですませてから。私は牛乳を飲んでから。

    若葉の中央道。大月から先のれんげの咲き続く田。ちらちらするほどの
    眠気のまま山へ着く。

    昼 シューマイ弁当(私)、ふかしパン(主人)、野菜スープ。
    庭の桜はほとんど散って、赤い萼だけが残っている。
    夜 おでん、桜めし(主人)。

    二時ごろからずーっと眠りつづける。
    子供の私が眠っている夢をみたあと、猫の私が夢を見ながら
    眠りつづける。眼がさめたら夜になっていた。



   ▼五月十五日(金)  晴
    昼前、買出しに下る。富士吉田に行く。
    大関(一級酒)、ぶどう酒一升、サントリーレッド、合計千六百円。
    いちご百八十円、サバ二十五円、わかめ、パン粉、パン六十円、
    かつぶし百七十円、煮豆五十円。

      ・・・・


 ●「大関」や「サントリーレッド」は初出である。
  「ぶどう酒」はこれまでもあった。いつもの缶ビール・瓶ビールがない。
   山荘に、買い置きがまだあったのだろうか。

     ・・・

  事件が起きるのは、この買い物を終え、駐車場を出るときであった。



  あっ、妻が風呂から出てくる音。
  それでは、また明日か、今日か。


  



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する