作:ジャン・ジロドゥ 演出:栗山民也 @新国立中劇場
舞台:トロイ戦争前夜のトロイの王城、ホメロスの叙事詩イリアスの序曲という位置付けで創られた。しかも、第二次世界大戦前夜の時期。トロイがフランス、ギリシャがドイツに譬えられている。デジャブ?僕は、栗山民也演出『イリアス』を観ていて、戯曲には井上ひさし東京裁判三部作と共通する大衆の戦争への共犯が示唆されるのも、通じる物が在って既視感を感じるのだ。
トロイ王子(司令官)エクトール:鈴木亮平…周辺諸国との戦争に明け暮れる日々、軍事海洋国家ギリシャとの戦争の不利を自覚し面子等を捨て戦争回避の交渉をする。
エクトール妻アンドロマック:鈴木杏…エクトールの子を宿している。男の子なら、指を切りとろう、と歌う。戦争へ出られない様に。
トロイ王女(予言者)カッサンドル:江口のりこ…トロイの滅亡を予言する。不機嫌な不美人を演じて逸品!
トロイ王子パリス:川久保拓司…エレーネを誘拐。或る意味諸悪の根源。
トロイ王子トロイリュス:福山康平…15歳の少年でエレーネに誘惑される。
トロイ王女小さなポリクセーヌ:角田萌果
トロイ王プリアム:金子由之…無力に描かれる。
トロイ王妃エキューヴ/諍の女神イリス(映像):三田和代
元老院の長、詩人デモコス:大鷹明良…軍歌を作りたがる。現在日本でいえば右翼知識人に当たる。しかも、エクトールとオデュセウスとのあいだの和平交渉をぶち壊す。
幾何学者:花王おさむ…
法学者ビュジリス:チョウヨンホ…トロイとギリシャの行動を法に照らして見届けるよう、トロイの王城に留め置かれる。
スパルタ王妃エレーネ:一路真輝…眼の演技!
ギリシャ軍司令官オデュッセウス:谷田歩…エレーネを連れて帰る前に、王妃は誘拐された後で指一本触れられていないな!とエクトールに難詰。
オイアックスギリシャ軍隊長…野卑な振る舞い、アンドロマックを触りたがる。
定価\8640贖価\6216評価\7000…美術:二村周作…下手奥円錐壁(上手へ可動、門を表すスクリーン兼)上手奥円錐壁、下手奥から円弧スロープ、上手手前へ伸びる。オーケストラピットから舞台へ上がる三つの階段が設置。
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